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1991 年度 研究成果報告書概要

野菜食物繊維のカルシウムおよびビタミンB_1の吸収に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 01580078
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関郡山女子大学

研究代表者

斎藤 洋子  郡山女子大学, 家政学部, 教授 (10090648)

研究分担者 依田 敏行  郡山女子大学, 家政学部, 教授 (10124637)
研究期間 (年度) 1989 – 1991
キーワード野那食物繊維のカルシウム、ナトリウム吸着性 / ごぼう / 熱乾燥にんじん粉末 / カルシウムの吸収 / ほうれん草 / ピ-マン / ビタミンB_1の吸収 / ネフロン性環状アデニル酸
研究概要

1)生、ゆで、炒めまたは揚げたにんじん、ほうれん草、ごぼう、ピ-マンをアセトンで脱水、脱脂、またはそれを熱85%メタノ-ルで処理して得た食物繊維のカルシウム、ナトリウムの吸着量はpH5.4においてよりpH8.0において少なく、また分離した食物繊維の多くはpH5.4ではその吸着性は増加したが、pH8.0では調理により大体験少した。しかしその吸着量は野菜の種類により異なり、また食物繊維の分離の仕方によっても異なってきた。
2)電子顕微鏡写真において、生にんじん食物繊維は塊状で組織が保たれているが、炒めたにんじん食物繊維は組織が伸展しているように見えた。今後、ミネラルの利用性の観点から組織とミネラル吸着との関係を検討していく予定である。
3)ビタミンB_1が飽和されている人に更にビタミンB_1を投与するとその投与量に比例して尿中ビタミンB_1排泄量が増加するので、ビタミンB_1が飽和されている人にビタミンB_1と共に煮たごぼう80g、またはビタミンB_1としてぶた内80gと熱乾燥にんじん粉末10gを給与した結果、ごぼう給与により島中ビタミンB_1排泄量は減少したが、熱乾簡にんじん粉末では尿中ビタミンB_1排泄量は有意に増加した。この結果からごぼうではビタミンB_1の吸収が阻害されるが、熱乾燥にんじん粉末では促進されるように見られた。現在、通常の方法で調理したにんじんではビタミンB_1吸収に対してどのように影響するか検討中である。
4)カルシウム吸収と副甲状腺ホルモン分泌とは逆の関係にあり、副甲状腺ホルモン分泌はネフロン性環状アデニル酸NcAMPにより間接的に示されると言われているので、熱乾燥にんじん粉末10gを給与してNcAMP測定した結果、熱乾燥にんじん粉末給与の有無によりNcAMP量は変化しなかった。更に繊維の給与期間を変えて検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoko Saito: "Mineral absorption of dietary fibre from processed vegetables Dietary Fibre:Chemical and Biological Aspects;ed.by D.A.T.Southgate et al." Royal Chemical Society, 192-196 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yoko Saito: "Mineral absorption of dietary fiber from processed vegetables" Dietary Fiber : Chemical and Biological Aspects. Royal Chemical Society. 192 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1993-03-16  

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