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1989 年度 実績報告書

成長ホルモン・プロラクチンファミリ-のホルモン特異性決定機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01580188
研究機関三重大学

研究代表者

田中 実  三重大学, 医学部, 講師 (90024736)

研究分担者 中島 邦夫  三重大学, 医学部, 教授 (40022800)
キーワードプロクラクン / 成長ホルモン / ホルモン特異性
研究概要

1.大腸菌によるヒトプロラクチン(hPRL)、ヒト成長ホルモン(hGH)及びヒラメ成長ホルモン(fGH)の大量発現 Taqプロモ-タ-を有する発現ベクタ-とhPRL、hGH、fGHのcDNAから各ホルモンの発現用プラズミドを構築し大腸菌に導入した。発現の誘導物質(IPTG)の濃度、培養温度等の条件を検討し、各ホルモンを大腸菌蛋白質の20%もの高率に発現させることに成功した。
2.大腸菌よりPRL、GHの精製 hPRL、hGH、fGHを発現している大腸菌を大量培養し、菌体をリゾチ-ム、超音波処理により溶菌し不溶性画分を得た。この菌体抽出不溶性画分をグアニジン塩酸で溶解し、グルタチオンによるリフォ-ルデングを行い、hPRL、hGH、fGHをゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィ-により精製した。
3.PRL、GHの生理活性の測定と解析 天然のhPRLと大腸菌より得たリコンビナントhPRLのホルモン活性を、妊娠マウス乳腺に対するNーアセチルラクトサミン合成酵素及びカゼイン合成の誘導作用を指標として測定したところ、いずれの方法においてもリコンビナントhPRLは天然のhPRLと同等のホルモン活性を有していた。
またリコンビナントhGHのホルモン活性を、ラットNb2リンフォ-マ細胞の増殖促進作用を指標として測定したところ、天然のhGHと同等のホルモン活性を有していた。
4.今後の研究の展開に関する計画 今後リコンビナントfGHの生理活性の測定と解析を行うとともに、hPRL、hGH、hGHの変異体を人工的に作製し、各変異体の生理活性を正常なものと比較し、PRL及びGHのホルモン特異性決定部位の解析を行なう。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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