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1990 年度 実績報告書

クイットーティラ流れを利用する液液抽出装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 01580222
研究機関東京大学

研究代表者

岡本 毅  東京大学, 工学部, 教務職員 (40114425)

研究分担者 安 俊弘  東京大学, 工学部, 講師 (10201906)
鈴木 篤之  東京大学, 工学部, 教授 (50011135)
キーワード臨界テイラ数 / クイット・テイラ流れ / 向流接触液液抽出 / ホ-ルドアップ / 拡散係数 / 移送ー拡散モデル / 分配係数 / 相関式
研究概要

設計試作した同心二重円筒型向流接触液液抽出出装置の流動特性の解析を行うとともに、実験値に基づいた抽出計算コ-ドの作成を目的として研究を進め、次のような成果を得た。
1.臨界テイラ数以上の条件下で安定にクイット・テイラ流れが生起することが確認できた。
2.二液相(30%燐酸トリブチル+70%ドデカンー3N硝酸系)の塔内流動状態の観察から,塔内の液液向流接触分散状態は安定であることが確認できた.
3.クイット・テイラ流れによる塔内の両相混合効果は十分であることが確認できた。
4.分散相ホ-ルドアップおよび軸方向拡散係数を回転数と流量との関係で測定し,実験デ-タから相関式をもとめた。
5.クイット・テイラ流れによる混合効果を考慮した移送ー拡散モデルから,抽出計算コ-ドを開発作成した。
6.ウランおよびプルトニウムを含む30%燐酸トリブチル+70%ドデカンー硝酸系に対する分配係数を、国内外の文献調査から得てデ-タベ-ス化した。デ-タベ-ス化した分配係数からもとめた相関式を,開発した抽出計算コ-ドに組み込んだ。
7.国内外で公表されているウラン等の抽出試験のデ-タをもとに,開発した抽出計算コ-ドの評価を行った。
8.クイット・テイラ流れを利用した液液抽出装置のプロセス工学的な有効性が確認された。また,開発した抽出計算コ-ドの有効性についても併せて確認できたが,計算コ-ドについては相関式を含めてさらに実デ-タに基礎をおいた最新の国内外の文献値を組み込む必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Youichi Enokida,Keiichi Nakata,and Atsuyuki Suzuki: "Axial Turbulent Diffusion in Fluid between Rotating Coaxial Cylinders" AIChE J.35(7). 1211-1214 (1989)

  • [文献書誌] Youichi Enokida,Keiichi Nakata,and Atsuyuki Suzuki: "Study on Characteristics of Rotary Coaxial Extraction" 1989 Fall Meet.Atom.Energy Soc.Jpn.,Tokai. 2. 137 (1989)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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