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1989 年度 実績報告書

遺伝子の相同組換えとDNA二重鎖切断

研究課題

研究課題/領域番号 01580251
研究機関東京大学

研究代表者

小林 一三  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30126057)

キーワード遺伝子組換え / 相同組換え / 遺伝子変換 / DNA修復 / ラムダ / プラスミド / 大腸菌 / 遺伝子
研究概要

「二重鎖切断修復モデルの実証」本研究者が提案していた遺伝子変換と相同組換えの二重鎖切断修復モデル(Double-strand break repair model)を支持する結果を原核細胞系で得た。(1)二重鎖ギャップを持つプラスミドをバクテリオファ-ジラムダの機能を発現する細胞に導入して、二重鎖ギャップが分子内の相同なDNAによる遺伝子変換によって修復されることを示した。修復には両側の交叉が伴っていた。また修復上必要なタンパクとしてラムダのredαエキソヌクレア-ゼとアニ-リング活性を持つredβタンパクを同定した。(Takahashi&Kobayashi,PNAS,in press)(2)ε.coilのRecE経路による二重鎖ギャップ修復について関与する遺伝子機能の検索を行い、recE遺伝子のC端が関与することを示した。recA,recB,recC,recF,recJ,recN,recQ,ruvBのいずれも必要ではなかった。(3)ラムダとRecEによる二重鎖切断修復(即ち、ギャップ修復による2つのDNA分子の生成)は、二重鎖切断によって開始される諸反応のうちの大きい部分を占めることを示した。
「非保存的な組換えの証明」ε.coilのRecC経路の場合、2つのDNA分子の組換えによって1つの組換え型DNA分子が生じること、即ち組換えが非保存的であることを証明した。これにはコンパチブルなオリジンをもつプラスミドを導入する系を用いた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takahashi,N& Kobayashi,I: "Evidence for the double-strand Break repair model of λrecombination" Proc.Natl,Acad,Sci,USA. 87. (1990)

  • [文献書誌] Kobayashi,I: "Mechanisms for gene conversion and homologous recombination:The double-strand break repair model and the suecessive half crossing-over model" Advances in Biophysics. (1990)

  • [文献書誌] 小林一三: "遺伝子組換えの中間体" 細胞工学. 8. 614-624 (1989)

  • [文献書誌] 小林一三: "生物の遺伝子を交換する方法" バイオサイエンスとインダストリ-. 48. 31-35 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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