研究課題/領域番号 |
01580280
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
土井 捷三 神戸大学, 教育学部, 助教授 (20020620)
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研究分担者 |
武田 義明 神戸大学, 教育学部, 助手 (90155028)
五味 克久 神戸大学, 教育学部, 助教授 (50144556)
今谷 順重 神戸大学, 教育学部, 助教授 (60093639)
田結庄 良昭 神戸大学, 教育学部, 助教授 (90030585)
小石 寛文 神戸大学, 教育学部, 助教授 (70030591)
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キーワード | 災害 / カリキュラム開発 / モジュ-ル作り / 防災 / 六甲山 / 砂防ダム / 土石流 / 子どもの防災意識 |
研究概要 |
1.「災害と防災」のカリキュラム開発とその実践化ーモジュ-ルの作成 本年は災害でも主として、地形と地質を原因にして生じるものについて取り上げた。これについて二つのモジュ-ルを作成した。一つは、「土石流と砂防ダム」というモジュ-ルである。六甲山の地形や地質の特徴から生じやすい自然現象として土石流があり、それが災害に結びつきやすい。それを防ぐために、砂防ダムが建設されてきているが、この砂防ダムの役割について考えていこうというものである。特に、それを印象づけるため、モジュ-ル実験装置を開発し、授業に導入した。この中で実際に見ることができないものをこのような実験で代理することが有効であるが証明された。二つめは、「防災にたずさわる人びと」というモジュ-ルである。神戸市は昭和13年大水害を経験、以来建設省が六甲山の防災を管理するようになり、砂防工事事務所が設置されている。この事務所を取り上げながら、都市化の問題に発展させようとした。本所は砂防ダムの建設を任務としているので、ダムの種類から始まり、どこに建設するかといったことを考えさせた。 これらの他に低学年用として「警報ってなあ-に」というモジュ-ルを作成した。子ども達が遠足で遊んだ川ー住吉川が、警報が出た日にどうなっていたか、それを通して警報の意味を考えさせることを狙いとするものである。本年は以上地形や地質と関係したものを取り上げたが、次年度は森や植林から考えたい。 2.災害と防災について子どもの意識の縦断的把握 本年度では、特に授業前と授業後で「災害と防災」の意識に関してどうのような変容が生じるかを調査する項目の作成とその実施を行った。その結果、授業は意識形成に大きく影響したことがわかった。
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