研究課題/領域番号 |
01580281
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
山崎 敏範 香川大学, 教育学部, 教授 (10036022)
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研究分担者 |
服部 哲郎 香川大学, 教育学部, 助教授 (20218506)
井口 征士 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029463)
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キーワード | 書写学習システム / 書写CAI / オンライン文字認識 / 知識ベ-スシステム / 知的CAI / 日本語学習 |
研究概要 |
本研究は、書字動作のオンライン計測による日本語学習システム、特に文字の正しい書き方の学習を可能にするシステムの開発を目的とする。文字を正しく整えて書くことは日常的で知的な表現活動の基礎として重要である。「読めさえすれば実用的には何の不都合もない」、「ワ-プロが普及した現在では、ことさら字を書く練習は必要ない」等の主張もある。しかし、書かれた文字には細やかな感性や心情さえもが盛り込まれ、人格をも表すものとして、わが国では尊重されてきた。科学技術の発展に支えられた高度な文明社会の繁栄とは裏腹に、精神の荒廃、人間性喪失などの諸問題を抱える今こそ、最新の情報技術を利用する本研究のような新しいタイプの書き方システム開発の必要性は高い。 本研究課題では今年度下記の事項について検討した。 1.部首構造デ-タベ-スの整備。 各漢字について、偏、つくりなどの部首構成要素を分類し、デ-タベ-ス化を行った。教育漢字約1000字につきデ-タベ-ス化しており、部首ごとの漢字の分類、易しい漢字から難しい漢字へと進める学習用ソフトの開発が可能になった。 2.日本語学習用教材の調査。 外国人を対象にする日本語学習用教材は最近になり多く出版されている。多くの教材は、書き方よりも、読み、話すことに重点をおいたものであった。本学部へ留学中の学生に聞いても、特に非漢字圏からの外国人にとって、漢字の修得に困難を感じているようであった。 3.ヒュ-マンインタ-フェ-スの改善。 市販されている数種類のタブレットを使用して、文字筆跡のオンライン計測を行った。タブレットごとにペンの使用感が微妙に異なり、特に初心者がうまく入力するのには練習が必要であることがわかった。タブレット盤面上に書かれる文字のストロ-ク形状、筆記速度の入力を可能にした。筆記動作時の筆点の動きをテレビカメラで計測したのちに、筆記過程の時間情報、筆跡の色情報から各ストロ-クの抽出を試しみた。
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