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1989 年度 実績報告書

都市部における天体のビデオ撮影教材の製作と普及

研究課題

研究課題/領域番号 01580293
研究機関大阪府科学教育センター

研究代表者

小林 英輔  大阪府科学教育センター, 研修第一部, 主任研究員 (30125249)

キーワード天文教材 / ビデオ撮影 / 赤外CCDカメラ / 天体
研究概要

1.当センタ-の30cm反射望遠鏡に、本研究で購入したCCDビデオカメラシステムをとりつけ、天体を撮影した。その結果は概して、予想通り大阪のような大都市でも、鮮明で高解像度の画像をビデオテ-プに撮ることができた。
2.1)月については、クレ-タ-、海、谷などの細かい構造まではっきりと臨場感あふれた画像を、2)木星などの惑星についても、写真では得られないきれいな画像を得た。3)但し太陽については、よい結果が得られず、今後半値巾の狭いHalphaフィルタ-の使用とか減光フィルタ-の組合せなどの研究が必要である。
3.1)このCCDカメラ(Canon Ci20R)は赤外域での感度が高い機種を選んだので、都市部でも市街光や大気塵の影響が少ないコントラストの高い画像を得ることができた。2)又このシステムをカラ-対応でなくモノクロ対応にして、解像度を上げた。3)撮影の際HFフィルタ-やRフィルタ-の併用が効果的であることが分かった。
4.当センタ-に研修にきた小・中・高校の先生方に、筆者が(又は先生方と共に)撮影したこれらのビデオテ-プを天文教材として学習に用いるため学校に持ち帰ってもらった。今迄のところ、これらのビデオテ-プを児童・生徒に見せて、彼らがどんな反応を示したとか、具体的にどのように用いて、ビデオの撮影内容の長所・短所を見い出したかなどについは、集約が一部分しかできていない。しかしこれらを効果的に授業や課外活動に活用できるという感触と確信を得たので、今後系統的に集約・分析してさらに教材としての工夫を続ける計画である。
5.将来、太陽用Hαフィルタ-やビデオジェネレ-タ-(ビデオテ-プに時刻などのデ-タを記録する)などを揃えて、このビデオカメラシステムを充実させていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小林英輔: "天体のビデオ撮影教材の活用" 地学教育.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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