研究課題/領域番号 |
01601021
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
水谷 伸治郎 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022538)
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研究分担者 |
河田 恵昭 京都大学, 防災研究所, 助教授 (10027295)
高木 不折 名古屋大学, 工学部, 教授 (50023057)
荒牧 重雄 東京大学, 地震研究所, 教授 (60012895)
高橋 裕 芝浦工業大学, 教授 (20010572)
加藤 誠 北海道大学, 理学部, 教授 (60000824)
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キーワード | 自然災害 / データベース / 防災力 / 都市化 / 地区資料センター / 地域性 / 社会 / 災害史 |
研究概要 |
研究計画に従って、自然災害に関する資料の調査・比較検討・解析を行い、社会のもつ潜在的な防災に関する力が長期にわたっていかに変遷してきたかを考究した。すなわち、北海道から九州にいたる地方別に問題をとらえ、それぞれの地域性をもった自然災害現象を既存の資料に基づいて検討した。一方、自然災害には、冷害・水害・地すべり・震災・火山噴火・農林災害など現象別に社会環境と特有の関係をもつものが少なくない。それ故、これらの現象に関して、それぞれ専門別に、社会との関連を調査・検討した。なお、平成元年7月12、13日、名古屋に研究分担者一同が参集し、中間報告会を兼ね、総合討論会を開いた。本研究は、各地の自然災害科学地区資料センターの活動と密接・不可分の関係にある。本研究班においてなされた研究調査の結果はもちろんのこと、それに用いた資料も、できる限りデータベース化して保存するように配慮されてきている。本年度は中でも、わが国の地下水の地球化学的性質に関するデータベースが、分担者の関陽太郎教授によってまとめられた。これは、埼玉大学工学部の関東地区自然災害地区資料センターに保管されることになっている。本年度はさらに、本研究班と深い関係をもった他の「社会の防災力」関係者が集まって、7月19、20日、名古屋において、社会科学も含んだ広範にわたる問題につき、総合討論会を開いた。今後のこの種の研究の発展方向を探りつつ、当面の問題とどのように取り組んでいくかを目的とした集まりであった。とくに社会心理学的な側面から見た災害警報の取り扱い方、避難行動、その指導者の役割などについては、興味ある討論がなされた。以上の2度の総合討論会と各研究分担者の報告を総合すると、とくにここ数10年間の社会生活の変化と各地の都市化は、それ以前とは異なった被災・防災の問題を起こしているようにみえる、とまとめることができよう。
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