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1989 年度 実績報告書

珪肺症をモデルとした環境要因に対する高感受性集団の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 01602523
研究機関九州大学

研究代表者

笹月 健彦  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)

研究分担者 木村 彰方  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60161551)
西村 泰治  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (10156119)
キーワード珪肺症 / 高感受性集団 / 遺伝要因 / HLA / PCR法 / 遺伝子増幅 / 合成オリゴヌクレオチド / DNAタイピング
研究概要

長年、遂道工事にたずさわり、遊離珪酸に暴露されたヒト集団中に珪肺症に感受性を示す群と、抵抗性を示す群とが存在する。高感受性集団を他から区別している宿主の側の遺伝要因を明らかにすることを目的として、従来の研究により硅肺症患者と特定のHLAあるいは補体第4成分(C4)の対立遺伝子との強い相関を明らかにした。今年度は、硅肺症に感受性を示すHLAをDNAレベルで解析し、その特徴を明らかにした。
硅肺症患者49名および健康対照132名の白血球よりDNAを抽出し、そのDQAおよびDQB遺伝子の第2エクソン部分をPCR法により増幅した。すでにクロ-ニングされた多数のDQ対立遺伝子の塩基配列の解析をもとにして、各対立遺伝子に特異的な塩基配列に対応するオリゴヌクレオチドを合成した。これを^<32>Pで標識した後に、プロ-ブとして検体のDQ遺伝子とハイブリダイズし、DQ対立遺伝子をDNAレベルで同定した。その結果、従来の研究成果を総合するとHLA-B_W54-DR4-D_W15-DQA1*0301-DQB1*0401-DQ_W4が疾患感受性ハプロタイプであり、HLA-B_W52-DR2-D_W12-DQA1*0103-DQB1*0601-DQ_W6が疾患抵抗性ハプロタイプであることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Honda: "HLA and silicosis in Japan" New England Journal of Medicine. 319. 1610-1610 (1988)

  • [文献書誌] K.Honda: "Genes controlling susceptibility to silicosis in strong linkage disequiriblium with HLA or immunoglobulin hevy chain alleles."

  • [文献書誌] M.Ando: "HLA-DQ_W3 in Japanese summer-type hypersensitivity pneumonitis induced by Trichosporon cutaneum." American Review of Respiratory Disease.

  • [文献書誌] T.Sasazuki: ""Differential roles of HLA-DR and DQ in immune regulation."in Progress in Immunology VII" Springer verlag,Berlin, 1989

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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