研究課題
本研究プロジェクト発足後、この研究分野に対する国内外の反響・期待は年々大きくなっている。我々は3年間にわたる共同研究の総まとめを行うべく、この一年間も充実した研究活動を行ってきた。去る9月15日から17日には、大磯プリンスホテルで第三回全体会議を開催し、研究参加者、ゲスト、一般参加者を合わせ約150名が参加し、3年間の共同研究の総まとめとして大変有意議な3日間となった。今年度の全体会議は、当該研究テーマに関する国際的権威であるイギリスのRonald P.Dore教授、フランスのLeon Vandermeersch教授、アメリカのTheodore de Bary教授を招聘し、さらにシンガポールからLee Khoon Choy氏の参加を得、この4名の報告を中心に大変質の高い熱心な討論を行った。各研究班をまとめる総括班は、この1年間に合計3回の打ち合わせ会をもち、その都度、各班の研究進捗状況が報告された。全班この1年間に、数回の自主的な研究会をもち、問題意識の深化そして研究実績のまとめの段階にはいっていることが確認された。また、本研究プロジェクトの中G班(代表者:今冨正巳・東洋大教授)が科研費の国際学術研究により、アジアの華人社会で現地調査を行い、第二回総括班打ち合わせ会でその成果等が報告された。総括班からは、研究計画一部変更申請の承認を得て、中嶋嶺雄がソ連・中国を訪問し、海外研究機関との連絡調整および研究動向の調査を行った。その調査結果の一部は、第三回総括班打ち合わせ会で報告され、前記のG班の現地調査報告とともに、海外の最新の研究動向に関する総括班メンバー共通の知見を高めるのに有益であった。
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