研究課題/領域番号 |
01626001
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小林 重雄 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30006902)
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研究分担者 |
塚越 昌幸 筑波大学, 心身障害学系, 助手 (70134179)
山本 淳一 明星大学, 人文学部, 講師 (60202389)
杉山 雅彦 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (90149493)
今野 義孝 文教大学, 教育学部, 助教授 (70092517)
遠藤 眞 東京外国語大学, 保健管理センター, 助教授 (70015444)
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キーワード | 発達障害児 / 重度障害児 / 自閉症児 / 多動 / 精神遅滞 / コミュニケーション行動 / 行動変容法 / 動作法 |
研究概要 |
自閉症・重度精神遅滞といった重篤なコミュニケーション障害を示す心身障害児に対して、様々なアプローチが考察され試みられており、それぞれ有効性を主張している。本研究では伝統的な行動変容法・所謂フリーオペラント法・腕上げコントロール法・動作対話法を取り上げ、各々の有効性を比較検討することを目的とした。各アプローチには、各々のねらいがあり、またその効果の評価方法も多様である。そこで、89年度は比較検討の基礎とすべく、各アプローチで共に使用できる、行動変容のチェック・リストの作成を行なった。 チェック・リスト作成上の基本方針は次の通りであった。1.各アプローチで用いたチェック・ポイントのリストを持ち寄り、各アプローチでのチェック項目を8領域に分類した((1)対人関係、(2)興味・関心・遊び、(3)言葉・コミュニケーション、(4)身辺自立、(5)運動、(6)幼稚園・学校での様子、(7)一応「病理的な」行動、(8)その他)。2.評価は行動レベルで行なう。3.項目のチェックは、親が行なうもの・指導者が行なうもの分けた(親へのインタヴューを通して、指導者がチェックするものを含む)。4.リストを作成する観点から、各項目は精選し、複数の領域間で重複しないようにした。5.しかし行動変容を評価する上では、同じチェック項目が複数の領域で評価される場合が有り得る(例えば、「兄とふざけあう」は「対人関係」と「遊び」とで評価される)。6.チェック対象児の年齢は2〜6歳(小学校入学)ぐらいまでを仮定した(「学習活動」の項目との関連)。7.各チェック項目の順番(時間的・発達的な順序)は現時点では考えない。 90年度は、このリストを下に、各アプローチでの指導効果の比較検討を行なう予定である。
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