研究課題
本研究は重点領域研究(1)の素粒子的宇宙像の総括班として、計画研究及び公募研究を有機的に推進し、領域全体としての調和をとりつつ、領域研究の発展を促すことを目的としている。本年度は研究期間の中間年度にあたり、研究進捗の把握と目標の徹底を各研究班毎に行った。このため次の様な日程と目的で総括班会議を持った:7/13総括班会議(高エネルギ-研)…「研究進捗の把握と領域研究の進め方」;9/12総括班会議(高エネルギ-研)…「今年度領域研究の進め方、成果のまとめ方、行事、長期的研究の推進方策」;10/17総括班会議(東大原子核研究所)…「今年度、次年度の研究領域の進め方」;2/23総括班会議(高エネルギ-研)…「今年度研究成果のまとめ」;3/1 評価班会議(高エネルギ-研)…「研究成果の検討、次年度の研究推進の方法」.以上の総括班、評価班の作業により領域全体の研究は順調に進んでいる。特に今年度は実験的に研究において大きな成果があった。神岡地下実験は太陽ニュ-トリノの検出に成功し、持ち前の高性能測定器の特徴を生かして、太陽ニュ-トリノ問題解明に向けてデ-タ収集を行っている。ニュ-トリノ質量の直接測定グル-プは、質量の上限値<11eVという World record を達成した。その他のグル-プも次年度本格実験に向けて準備をしている。本研究領域推進において実験・理論家の共同研究は不可欠であるが、総括班は年一回シンポジウムを開催して、研究発展の境を持っている。今年度も昨年度に引き続き素粒子的宇宙像シンポジウムを館山国民休暇村で行い、多数の参加者により活発な論議が行われた。昨年度のシンポジウム報告集は既に刊行され、今年分も5〜6月を目標に準備中である。
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