• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

パルス放電希ガス希釈プロセシングプラズマの反応促進機構の解明と応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01632518
研究機関九州大学

研究代表者

渡辺 征夫  九州大学, 工学部, 教授 (80037902)

研究分担者 小城 左臣  九州大学, 工学部, 助手 (80108654)
白谷 正治  九州大学, 工学部, 助手 (90206293)
キーワードプラズマCVD / 水素化アモルファスシリコン / シラン / 矩形波振幅変調高周波放電 / ラジカル種の寿命
研究概要

本研究は、アモルファスシリコン膜を生成する際に用いられる高周波放電シランガスプラズマ中のラジカル種の寿命の違いを利用して、成膜に寄与するラジカル種およびその濃度を制御することを目的としている。その制御には、高周波放電の電圧をラジカル種の寿命程度の半周期を持った矩形の低周波電圧で振幅変調する手法をとる。直系25cmのステンレス容器内に直径8.5cmの2つの円板電極を4.5cmの間隔で対向させたプラズマ発生装置に高周波発振器と広帯域増幅器からなる300Wの電源を接続し、気圧40Paでガス流量60sccmのヘリウム希釈5%シランガスを用いて実験を行い、次のような結果を得た。
1.高周波ピ-ク電力200W(0.8W/cm^3)という高い電力を用いて6Å/sの速い成膜速度を低シラン濃度(5%)のガスで達成した。
2.1.の条件下で気相中微粒子量はミ-散乱測定の検知限界以下であり、成膜後の反応容器内にも微粒子は見られない。
3.0〜200Wの電力範囲で、膜の光学ギャップは1.8〜1.95eVと良い値である。
4.微粒子生成の特性時間は秒程度以上と非常に遅い。また、CW放電開始後約1秒から微粒子量が急増する。
5.シ-スによって支えられていた微粒子の放電OFF後の電極方向への移動速度は2cm/s程度と非常に遅い。
6.放電OFF期間中にシ-ス中に存在していた微粒子は放電開始後ms程度の短い時間でシ-ス外に押し出される。
7.微粒子は放電OFF後に下部電極側及び真空ポンプ側へと移動して消滅していく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yukio WATANABE: "Effects of Modulation of RF Discharge Voltage on a-Si:H Deposition" Proceedings of 9th International Symposium on Plasma Chemistry. 3. 1329-1334 (1989)

  • [文献書誌] 白谷正治: "RF電圧振幅変調によるプロセスプラズマの反応制御" 九州大学工学集報. 62. 677-682 (1989)

  • [文献書誌] Masaharu SHIRATANI: "REACTION CONTROL IN SiH_4 PLASMAS BY MODULATING RF VOLTAGE" Proceedings of the 7th symposium on Plasma Processing. 285-288 (1990)

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi