研究課題/領域番号 |
01633003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安田 靖彦 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40013106)
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研究分担者 |
南 敏 工学院大学, 電子工学科, 教授 (80146729)
富永 英義 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20063688)
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キーワード | 画像処理エキスパートシステム / 足跡画像 / ネットワークアクセス機能 / プライベート交換システム / 動画像の知的符号化 / 知識のフレーム表現 / スティックモーション / 動画像解析 |
研究概要 |
1.常識の共有による人間ー機械の高次対話システム(南) 足跡画像を対象とする画像処理エキスパートシステムにおける対話に関して、本年度はその推論結果を利用者の能力に応じて表示する方式について検討を行った。ここでは利用者の能力を初心者、中級者、及び、上級者の3レベルに分け、その各レベルにおいて、表示する情報を共通の基本情報と利用者の要求に応じて表示する補助情報とに分類し、それぞれの具体的な内容と表示画面構成とを検討した。 2.ネットワークアクセス機能の高知能化に関する研究(富永) 個人対応の交換処理の行うために、あらかじめ利用者自身によって登録された情報に基づいて、各々の利用者の要求に合った交換処理を個別に行うプライベート交換システムを提案した。その接続プロトコル、個人情報データベースの構造、セキュリティの方法などについて検討し、また、負荷の定量的な評価を計算機シミュレーションによって行った。さらに、INSに接続したワークステーション2台による簡単なモデル実験を行った。 3.論理表現に基づく動画像の知的符号化に関する研究(安田) 人物全身像の動画像を対象として、前年度に検討した動物体のモデルの構造及び記述形式を、知的符号化の観点から拡張した。まず、動きの記述性の良さと近似合成の効率の観点からフレーム形式によるモデルの基本データ構造を設計し、次に、それを用いて運動を意味の上から階層化して記述する形式を定めた。その具体例として、人間の歩行のスティックモーションに関する知識を記述した。一方、人間の実際の歩行を撮影した動画像を歩行運動に関する知識を用いて解析し、スティックモデルの歩行運動のパラメータを導出する手法を検討した。
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