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1989 年度 実績報告書

人間の認知理解過程モデルに基づく自然言語意味記述の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01633014
研究機関福岡工業大学

研究代表者

横田 将生  福岡工業大学, 工学部, 教授 (50112313)

研究分担者 村田 厚生  福岡工業大学, 工学部, 講師 (10200289)
三島 徳雄  九州大学, 医学部, 助手 (00181876)
田町 常夫  福岡工業大学, 工学部, 教授 (90037656)
キーワード自然言語 / 意味理解
研究概要

我々は既に人間の生の感性経験記憶を座標とする属性空間なるものを仮定し事物概念をそこで形成される軌跡(イメ-ジのモデル)と対応づける概念形成過程モデルおよび自然言語文章をそのような軌跡に対応づけて意味理解する自然言語処理モデルを提案している。本研究の目的は、人間の自然言語理解過程を思考心理実験によって詳細に記録分析し、その結果と我々の自然言語処理モデルの三つの主要な機能ーーー(1)文章解釈(表層構造を概念構造に変換する機能)、(2)概念構造操作(概念構造に対して推進処理を施す機能)、(3)文章合成(概念構造を表層構造に変換する機能)ーーーを比較検討し意味記述および各機能の精密化を行うことにある。
本年度は、自然言語概念体系ついて一般的に考察し、我々が既に提案している意味記述方法の検討整備および、それに基づく概念体系の論理的構成を試みた。具体的な内容は以下の通りである。
1)イメ-ジに基づく自然言語意味記述方法の体系化 自然言語の単語の意味が概念部(イメ-ジ)と結合操作部(概念部同士を結合する手続き)よりなると仮定し、特に、イメ-ジを属性空間なる抽象空間の軌跡と対応ずけて記述する方法をアルゴリズムとして明確にした。
2)常識の表現および利用方法に関する考察 人間の持つ常識のうち最も基本的である外界(物理的時空間)に関するものを、原子軌跡式で正準化し、自然言語の意味処理(意味的異常性の検出および言い換え)に利用する方法について考察を加えた。
3)イメ-ジとの対応関係に基づく自然言語意味論に関する考察 イメ-ジとの対応関係に基づく自然言語意味記述および処理方法を自然言語の意味論として厳密に構築する方法について考察した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 横田将生: "省略を含む自然言語談話理解処理について" 情報処理学会九州支部研究会資料. 3. 21-28 (1989)

  • [文献書誌] 横田将生: "心像に基づく自然言語意味論の構築に向けて" 人工知能学会研究会資料. SIGーFAIー8902ー2. 11-20 (1989)

  • [文献書誌] 白石正人,横田将生: "自然言語意味学習の試み" 情報処理学会研究会資料. 90ーNLー75ー7. 1-8 (1990)

  • [文献書誌] 横田将生,白石正人: "自然言語概念の構造およびその計算に関する考察" 情報処理学会九州支部研究会資料. 4. 1-10 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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