コンピュ-タ利用上の知識を用いて異種システムを利用統合するエキスパ-トシステムExisについての研究開発を行った。単一のサ-ビス組織体(東北大学大型計算機センタ-)で運用している汎用コンピュ-タとス-パ-コンピュ-タを対象とした昨年度の研究に引き続いて、本年度は異なる機関の異機種コンピュ-タを取り上げ、ネットワ-クで接続利用する場合を加えて研究を行った。 1.石巻専修大学(本年度新設)におけるコンピュ-タネットワ-ク環境は、デ-タベ-ス利用、高速計算、国内外通信、図書館業務、学校法人通信のための広域網として、N1-学術情報網、SJK-私大網、民間情報網、法人情報網があり、学内LANとしてΣネットワ-クがある。これらを研究教育に利用する場合の環境を検討した。N1網では地区管理センタ-の東北大学大型計算機センタ-を経由して網上の各サイトに接続可能であるほか、情報流通の透過性を保つために同機種マシンをもつ東京大学大型計算機センタ-および学術情報センタ-に直接NTT-DDX経由で接続している。これらの網を利用して各サイトへアクセスする手順およびN1網上のコマンド系の統合について検討した。 2.石巻専修大学(日立VOS3)と東北大学大型計算機センタ-(日本電気ACOS-6およびSX-OS)のTSSコマンド系を比較検討し、VOS3の代表的なパタ-ンをExisの知識表現として追加記述した。 3.Exisのグラフィカルユ-ザインタフェ-スを、主会話画面と実システムとの通信窓、用語・質問用の副会話、主会話を補う補会話、使用例表示画面とし、主会話の対話方式を設計した。 4.社会科学分野のコンピュ-タ利用における対話システムについて研究した。
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