研究課題/領域番号 |
01635510
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
原田 信広 藤田学園保健衛生大学, 医学部, 助教授 (00189705)
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研究分担者 |
山田 和代 藤田学園保健衛生大学, 医学部, 助手 (90080217)
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キーワード | エストロゲン合成酵素 / アロマタ-ゼcDNA / アロマタ-ゼ遺伝子 / チトクロ-ムP-450 / 3T3-L1細胞 / BeWo細胞 |
研究概要 |
チトクロ-ムp-450AROM(アロマタ-ゼ)は女性ホルモン生合成における律速酵素で、従来より生植器・ホルモン産生臓器での局在が知られていた。近年、脳・肝臓・脂肪組織など様々な組織・臓器への局在性及び種々の因子による複雑な発現制御機構が注目されるようになった。本研究では、分子生物学的手法を用いることによりアロマタ-ゼの持つ多様な生理機能を明らかにすると共に、その複雑な発現制御を遺伝子上での転写調節として解析していく。既にヒト胎盤よりアロマタ-ゼを精製し、そのユニ-クな蛋白化学的性質を明らかにした。また特異的抗体を用いることによりヒト・アロマタ-ゼ完全長cDNAを単離し、その全DNA塩基配列を決定した。このcDNAをプロ-ブとしてラットの各種臓器でのアロマタ-ゼ発現についてノ-ザン解析を行った。脳・肝臓を始めとして様々な臓器でその発現が見られたが、用いたプロ-ブはヒト・アロマタ-ゼcDNAなので、ラット及びマウスのアロマタ-ゼcDNAの単離を行っている。またアロマタ-ゼ蛋白をさらに詳しく解析する目的で、アロマタ-ゼの酵母菌体内での発現を行い、成功した。現在、酵母菌体から発現したアロマタ-ゼの大量調製を行っている。またアロマタ-ゼ遺伝子の発現制御機構を解析する目的で、アロマタ-ゼ遺伝子をヒト胎盤染色体DNAライブラリ-より単離した。全長70kb以上で10個のエクソンと9個のイントロンから成り、他のチトクロ-ムp-450と比較してユニ-クな遺伝子構造が明らかになった。アロマタ-ゼ遺伝子の多様な因子による発現調節機構を解析する目的で、その5'-プロモ-タ-領域をCAT遺伝子を含むレポ-タ-ベクタ-に組み込れだ。3T3-LI細胞及びBeWo細胞などを用いて、そのプロモ-タ-活性を測ることにより、各種の発現調節因子と遺伝子上の発現調節部位との相互作用について解析中である。
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