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1989 年度 実績報告書

NOAA、MOS-1、国土数値情報を用いた融雪出水機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01646505
研究機関東北大学

研究代表者

澤本 正樹  東北大学, 工学部, 教授 (90016519)

研究分担者 長尾 昌朋  東北大学, 工学部, 助手 (20198302)
首藤 伸夫  東北大学, 工学部, 教授 (90055137)
キーワード衛星計測 / 地球環境 / 融雪流出 / NOAA / MOS-1 / 国土数値情報
研究概要

東北地方においては冬期の降雪は水循環を考える上で重要な要素であり、また、春の融雪出水は水資源および防災の両面から重視される。本研究では衛星デ-タを用いて、融雪出水の機構を調べ、最終的に融雪出水のモデルを提案するための基礎資料を得ることを目的としている。
用いたのは、国産衛星MOS-1のMESSRデ-タと東北大学で直接受信を開始したNOAA衛星のAVHRRデ-タである。まず、MOS-1デ-タおよび国土数値情報デ-タの高度、河川、地質デ-タとを用いて、流域の地覆、地形、地質、流路網などの水文特性について流域デ-タベ-スを作成する方法について検討した。つぎに、1989年残雪域の変化の時系列デ-タをNOAAのデ-タより作成した。同時にダム流入量デ-タを入手し、これらを両者を比較することにより、融雪出水の特性を考察した。
対象流域は、名取川釜房ダム流域と阿賀野川上流の二つである。前者は比較的小流域であるので、これをトレ-ニングエリアとして、デ-タの扱い方、解析法の検討を行った。後者は豪雪地帯で水資源の高密度利用が行われている地域であり、融雪出水の解析に適している。
今年度で以下の点が明らかになった。
1.MOS-1、NOAA、国土数値情報のデ-タ重ね合わせ法を開発し、流域デ-タべ-スを作成の見通しがついた。
2.NOAAデ-タを用いた残雪域の判別手法を開発し、融雪期の残雪域変化を把握することができた。これとダム流入量との相関から、融雪出水特性の一部を明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 沢本正樹: "衛星デ-タと国土数値情報を用いた流域デ-タベ-スの設計" 水工学論文集. 34. 619-624 (1990)

  • [文献書誌] 風間聡: "NOAAデ-タを用いた残雪域の把握と融雪流出についての考察" 土木学会平成元年度東北支部技術研究発表会講演概要. 120-121 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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