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1989 年度 実績報告書

地球環境マイクロ波リモ-トセンシングのための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 01646514
研究機関新潟大学

研究代表者

阿部 武雄  新潟大学, 工学部, 教授 (40018453)

研究分担者 山口 芳雄  新潟大学, 工学部, 助教授 (50115086)
仙石 正和  新潟大学, 工学部, 教授 (30002017)
キーワードマイクロ波リモ-トセンシング / レ-ダポラリメトリ / 最適化問題 / コヒ-レント波 / インコヒ-レント波 / 偏波状態
研究概要

マイクロ波・ミリ波によるモ-トセンシングは地表、海洋、雪氷などの広域の同時観測には不可欠の技術であり、今後の発展が期待されている。リモ-トセンシングにはラジオメ-タ-とレ-ダを使う2つの種類があるが、この研究ではレ-ダ方式を取り上げ、そこで必要となる電波の偏波に関する検討を行なった。レ-ダで完全偏波した波を送信し、物体に当って戻ってくる波を考えると、物体の時間的ゆらぎに応じて波は大きく2つの場合に分類できる。一つはコヒ-レント波で物体の情報を全て運んでくるものである。この波の最適受信についてのアルゴリズムを具体的な数値例を使って示し、物体により偏波の特徴的な状態があることを導びいた。2番目の波は部分的にコヒ-レントであり、受信の偏波で制御できない成分を含んでいる。この波に対しては、スト-クスベクトルによる定式化を行ない制御可能な電力について最適化問題に帰着させ、最適受信の偏波状態を導びいた。さらに、レ-ダで互いに直交する偏波チャンネルによる受信を仮定し、部分的にコヒ-レントな波に対する最適化手続きを応用して、2つの波(コヒ-レント波と部分的にコヒ-レントな波)に対する最適化手順を一般化し、特に直交偏波チャンネルでは特徴的な偏波状態がポアンカレ-球上の対角点に配置すること、またそれらの点を結ぶ直線同志が直交することを見出した。このレ-ダポラリメトリの基礎理論は今後のすべてのレ-ダに応用でき、偏波を使った新しい情報収集の方法を切り開くものと期待される。今後さらにポアンカレ-球上での物体による偏波状態の様子を調べ、物体の認識等に役立ててゆく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山口芳雄: "部分的にコヒ-レントな波の最適受信に関する考察" 電子情報通信学会技術研究報告. A・P89-69. 37-43 (1989)

  • [文献書誌] 山口芳雄: "部分偏波した波の特徴的な偏波状態の導出" 電子情報通信学会春季全国大会論文集. 2. 159 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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