1.GEOSATデ-タの準備 我々はコロラド大学のWDC/NSIDCを通じてERM1〜50(1986年11月8日〜1989年3月6日)Land/Iceデ-タを購入した。SEAS-ATのGDRと異なり1秒毎の平均デ-タ以外に0.1秒毎の生の計測デ-タが含まれいてるので、精密な相対地形を得るのに適していると考えられる。目的とする内陸露岩隣接氷床地形図作成のため、購入した全球デ-タから60度以南のデ-タを切り出して一次デ-タとし、5本のテ-プに編集した。今後の作業予定は、(1)一次デ-タセットから軌道会合点誤差を差し引いた二次デ-タセットを作成する。(2)二次デ-タセットからリタ-ンパルス波形が連続して良好に得られる部分を選択する。(3)WDRを購入し、(2)について各種補正を再検討した高度計算を行い最終デ-タセットを作成することである。 2.衛星画像デ-タの選定 露岩隣接氷床域では基盤地形の起伏などを反映し、クレバス帯、裸氷帯などが発達する。本年度作業として20°E〜40°EのLANDSAT画像100シ-ンを検討し、レ-ダ-高度計デ-タと合わせ解析するための適切なシ-ンをやまと山脈について2葉、セ-ルロンダ-ネ山地について2葉選択した。今後の作業予定は、(1)選択シ-ンのCCTデ-タを購入する。(2)選択シ-ンについて雪面、裸氷域、モレ-ン、氷河等の分類とクレバス帯のパタ-ン強調を行う。(3)レ-ダ-高度計デ-タとの重合を行うことである。 3.グランドトル-スデ-タの編集 やまと山脈及びその隣接氷床域でこれまで蓄積された重力、地磁気、氷厚測定などの点デ-タ、測線デ-タを作業図上で編集する作業を進め、また周辺海氷域を含め航空写真判読によるデ-タ-集積を行っている。
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