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1989 年度 実績報告書

結晶X線光学

研究課題

研究課題/領域番号 01651009
研究機関高エネルギー物理学研究所

研究代表者

松下 正  高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 教授 (40092332)

研究分担者 藤田 順治  核融合科学研究所, 教授 (50023700)
安藤 正海  高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 教授 (30013501)
藤井 保彦  筑波大学, 物質工学系, 教授 (00013524)
菊田 惺志  東京大学, 工学部, 教授 (00010934)
キーワード高耐熱性X線結晶光学素子 / 超高分解能X線分光 / 核磁気共鳴散乱 / X線偏光解析 / プラズマ分光 / 多価イオン生成 / 放射光
研究概要

今年度は、各分担者の担当する項目について以下のような研究を行った。
(1)高耐熱性X線結晶光学素子:松下らは、高エ研放射光実験施設のBLー16に設置されているマルチポ-ルウィグラ-ビ-ムラインにおいてシリコン結晶の直接冷却を試みた。平板結晶の裏側からダイアモンドカッタ-により半円形の水冷チャンネルを設けた厚さ40mmの平板結晶の場合、結晶表面に1.6kWの放射パワ-が入射すると結晶表面温度は冷却水(23℃)より約15℃上昇した。このときの、結晶表面は曲率半径約200mに弯曲し、結晶反射率は無歪の場合に比べて約40%に低下している。(2)超高分解能X線分光:藤井らは背面反射用の結晶弯曲器を作製し、また無歪擬球面結晶を実現するために結晶表面に基盤格子状に溝を切り込んだ結晶の作製試験を行った。反応性イオンエッチングよりも、薄いダイアモンド刃で直接溝を切り込む方がよい結果が得られている。菊田らは核共鳴散乱用のX線光学素子として^<57>Fe同位体でエンリッチされたヘマタイト結晶で完全性の高いものを得ることを指して、まず自然鉄を用いてフラックス法でヘタイト結晶を育成した。X線2結晶法で結晶の完全性を評価した結果、かなり良質なものが得られることが分かった。(3)X線偏光解析:安藤らは高エ研ARリングの楕円偏光発生用ウィグラ-からの放射光の円偏光度の測定を行った。(4)プラズマX線結晶分光:藤田らは高エ研AR放射光および分子研UVSORにおいて希ガスに放射光を照射し生成されるイオンの価数分布を調べた。分子研の実験では特に基板上に300層程度凝縮したXeについての実験を行った。
これらの研究結果に対して討論を行うために平成元年12月に「結晶X線光学」班の研究会を開催した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Sakurai,J.Fujita,K.Yamashita,M.Ohtani,H.Nagata,Y.Suzuki,S.Seki.: "Characterization of Multilayer Reflectors for Soft XーRay Reigion Using Synchotron Radiation" Vacuum.

  • [文献書誌] J.Fujii,S.Morita,M,Sakurai.: "XーRay diagnostics for fusion plasmas" Laser and Particle Beams. 7. 483-486 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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