研究課題/領域番号 |
01810003
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部・函館分校, 助教授 (30142764)
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研究分担者 |
武田 啓子 日本電気ソフトウェア株式会社, 応用ソフトウェア事業部サイエンス開発部, 主任
石橋 雄一 日本電気株式会社, C&Cシステム技術本部第二システム部, 課長
太田 博雄 東北工業大学, 工学部, 助教授 (90077503)
中村 紘司 北海道教育大学, 教育学部・函館分校, 教授 (40007563)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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キーワード | 統計 / デ-タ解析 / チュ-タ-システム / ブラウジングシステム / エキスパ-トシステム / ワ-クステ-ション / Mac / ハイパ-テキスト |
研究概要 |
本研究の目的はデ-タ解析の初心者や学生に入門的なデ-タ解析を教育するツ-ルを開発することである。対象者は必ずしも統計学や情報科学を専攻していなくともよい。デ-タ解析の知識の教育は従来は書物を用いて行われてきたが、書物では全ての知識が順に並んでいるだけで、関連知識を参照しにくい、読者のレベルに合せた提示が難しい、実習ができないなどの欠点がある。デ-タ解析の実習はコンピュ-タと統計パッケ-ジを用いて行われてきたが、初心者はその操作がうまくできないし、人数が多いと教師の目が届かない。知識内容と実習内容を1つにまとめた教育用のソフトウェアがあればよい。現時点でそのようなソフトは存在していない。 このチュ-タ-はデ-タ解析教育に関する専門家の知識をコンピュ-タ化したエキスパ-トシステムでもある。エキスパ-トシステム構築のためのツ-ルは概に様々なものが発表されているが、実際の構築はそれほど進んでいない。それは、コンピュ-タ化すべき内容が整理・体系化されていないからである。その内容は当該専門分野に関わる知識や体験であり、それらを収集しコンピュ-タ化できるような形で体系化するのは困難な作業である。 3年間の研究期間のほとんどを知識・経験の収集と体系化にかけ、1991年秋に試作システムを完成させた。後期の授業で実際に使った。その成果は日本計算機統計学会シンポジウム1991/11、日本社会学会1991/11、文部省統計数理研究所「ソフトウェアを用いた統計教育のための基礎研究」研究会1992/3などで発表した。 チュ-タ-作成にあたってはいろいろなシステムを検討したが、最終的に、コンピュ-タはツ-ルが容易に入手でき、GUI環境も優れているMacintosh(MacSE/30)、ハイパ-テキストとしてはHyperCard、統計パッケ-ジとしてはSPSSーEducationを用いた。
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