研究分担者 |
杉田 繁治 国立民族博物館, コンピュータ民族学部門, 教授 (40026042)
佐川 正敏 奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 主任研究官 (40170625)
毛利 光俊彦 奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 室長 (00099962)
伊東 太作 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (20000482)
木全 敬蔵 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (30099957)
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研究概要 |
遺跡の発掘調査によってもたらされる出土遺物の量はおびただしい。これらは1点ごとに登録され,報告書,研究資料,博物館等の展示に供する等活用されることになるが、その量の膨大さに,整理登録が充分にゆきとどかないのが現状である。そのため遺物台帳をコンピュ-タに入力し、迅速かつ、正確な検索システムを構築しつヽあり,一部は既に実用に供されている。しかしながら、出土遺物という性格上、從来の文字数字デ-タでは処理・検索・遺物管理上不充分であるという欠点があることは否めない。この研究の主眼は、この文字デ-タに遺物の画像デ-タを付加することによって、より遺物デ-タベ-スの品質を高めることにある。その目的に添って、昨年度及び今年度に亙って、計画調書にもとずいた開発研究をおこなった。以下今年度におこなった研究内容について,購入した機器および開発したプログラムさらに新たに出現した問題点について列記する。 1.入力装置として新たにイメ-ジスキャナを導入した。 2.画像および文字デ-タ出力装置としてレザ-プリンタを導入した。 3.各入力出デバイスが作動するためのソフトウェアを開発した。 4.それら新規開発したハ-ド・ソフトウェアを使用し,デ-タの入出力をおこない,プログラムのデバッグをおこなった。 5.入力したデ-タをディスプレイ上に表示し、画像デ-タの評価をおこない、画素数についての検討を加えた。 6.エディタ(画像編集プログラム)を用いて,画像デ-タを加工しデ-タベ-スの賃的向上を試みた。 以上,今年度は,主として昨年度購入した機器・新開発のソフトウェアについてデバッグを試行し、その改善に努めた。次年度(最終年度)は、さらに今年度出現した問題点を整理し、システムの完成を目指す。
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