研究概要 |
本年度は最終年度であり、先の2年間に提起された国際的利用上の問題点に一応の解決法を見い出し、システムを完成させることとした。 問題点のうち、統計デ-タの利用に関する主なものは、次の4点である。 (1)国際的利用では時差なく、少ない通信費で利用できるようにすべきである。 (2)情報を見るという検策も重要であるが、統計分析にそのまま使用できる形でデ-タを提供すべきである。 (3)マクロ計量析では、大量のデ-タを必要とするので通信速度の速いアクセス法を考えるべきである。 (4)同様なデ-タベ-スを有する外国のセンタ-と繋いで、分散型利用ができるように拡充すべきである。 以上のような問題点に対して、次のような対策を講じ、システムに組み込んだ。(1)に対しては、国際公衆回線を通じて利用するパソコン通信方式を採用し、unixワ-クステ-ションをホスト局とした。(2)に対しては、時系列デ-タを1レコ-ドとして、アスキ-形式,シルク形式,バイナリ形式でダウンロ-ド出来るようにした。(3)に対しては、現状では公衆パケット回線を、将来はISDN回線を利用することが出来る。当面の解決策として、圧縮したア-カイブファイルに変換して送るようにした。(4)に対しては、ワイドエリアネットワ-クWANにおける分散デ-タベ-スの問題として、今後の研究課題とすることとした。 なお、現在、利用システムの説明書及び利用ガイドを作成中であり、最終報告書として、来年度中に提出する予定である。
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