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1989 年度 実績報告書

サブミリ波干渉計の基礎開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 01840003
研究種目

試験研究

研究機関国立天文台

研究代表者

石黒 正人  国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (40023684)

研究分担者 山本 正之  住友重機械工業(株), 精密事業部, 主任研究官
廣本 宣久  郵政省通信総合研究所, 電波応用部, 技師
稲谷 順司  国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20134629)
川辺 良平  国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (10195141)
松本 敏雄  名古屋大学, 理学部, 教授 (60022696)
キーワードサブミリ波 / 干渉計 / SIS素子 / SISミキサ-
研究概要

平成元年度は、1ミリ波帯(1300μm帯)、2ミリ波帯での超低雑音ヘテロダイン超伝導受信機の開発・設計、製作、高位相安定局部発信機システムの開発・設計、製作、および室内での基礎実験を行なった。
1.低雑音ヘテロダイン超伝導受信機の開発では、超伝導SIS(準粒子トンネル)素子を組み込むミキサ-・ブロックの設計を行なった。2ミリ波帯のミキサ-ブロックでは、これまでの7ミリ、3ミリ波帯でのミキサ-製作技術を応用してこれまでと同様の制約導波管幅構造を持たせ、SIS素子との良好なインピ-ダンス整合が可能であることがわかった。一方、1ミリ波帯でのミキサ-ブロックでは、制約導波管幅を用いることが現在の製作技術では、かなり困難であるため全導波管幅をもつミキサ-構造を採用した。また、インピ-ダンス整合を広帯域(20ー30 GHz)で実現するため、1ミリ、2ミリ波帯ともに2つのメカニカルなチュ-ナ-(バックショ-トチュ-ナ-、E面チュ-ナ-)を持たせたミキサ-構造とし、設計・製作を行なった。
2.局部発振源は、75GHzガン発振機を原振とし、周波数2てい倍、3てい倍器を用いてそれぞれ2ミリ、1ミリ波帯の局部発振源とすることにした。この方式には、低い周波数での高出力のガン発振機を用いることが出来ること、1ミリ、2ミリ波帯で原振を共用出来るなどのメリットがある一方、原振のガン発振機には2ー3倍の位相安定性が、そして高変換効率のてい倍器が要求される。そのため、位相固定システムに、位相ドリフトの主な原因となるフィ-ドバックル-プの誤差電圧ドリフトを抑える独自の回路を導入し、また高効率2てい倍、3てい倍器を導入した。室内実験により、製作した75GHz帯ガン発振機は、20ー30mWの高出力を持ち、非常に安定なフリ-ラン発振が実現されていることが確認された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 石黒正人: "Submillimeter Interferometry" Astrophysics and Space Science. 160. 377-384 (1989)

  • [文献書誌] 石黒正人: "大型ミリ波アレイ計画" 日本天文学会講演予稿集(1989年秋季). A061 (1989)

  • [文献書誌] 川辺良平: "サブミリ波干渉計の基礎開発研究" 第7回NROユ-ザ-ズミ-ティング集録. 7. 106-108 (1989)

  • [文献書誌] 稲谷他: "Radio Astronomy in Millimeter Waves and Beyond" Proceedings of the European Microwave Conference. 128-135 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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