研究課題/領域番号 |
01840003
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
石黒 正人 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (40023684)
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研究分担者 |
廣本 宣久 郵政省, 通信総合研究所・電波応用部, 主任研究官
稲谷 順司 国立天文台, 電波天文研究系, 助教授 (20134629)
川辺 良平 国立天文台, 電波天文研究系, 助手 (10195141)
松本 敏雄 名古屋大学, 理学部, 教授 (60022696)
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キーワード | 電波天文学 / 干渉計 / サブミリ波天文学 / 超伝導サブミリ波受信機 / サブミリ波干渉計 / サブミリ波局部発振源 |
研究概要 |
1.GaAsガンダイオ-ドを用いた75GHz局部発振源、位相固定装置の測定を行なった。出力パワ-は72ー78GHz帯で30mW得られ、位相安定性も非常によく、優れた局部発振源を開発する事が出来た。 2.冷却受信機と局部発振源を組合せ、1300μmでの測定に先立ち、2000μmでの超伝導受信機システムの性能評価を行ない、受信機雑音温度約200Kを達成した。初めて実験としては成功であり、今後の改良・開発により、世界最高レベルに到達する見込みが立ったといえる。1300μmでの測定は現在準備中で5月に最初の実験を行なう予定である。 3.今年度には、アンテナに受信機システムを塔載し単一鏡としてのシステム、アンテナの性能評価、また干渉実験を行なうことができなっかった。現在2000、1300μm受信機用の低損失アンテナビ-ム伝送系を設計中であり、平成3年度夏期に製作、秋季に単一鏡としての実験を開始する予定で現在準備を進めている。 4.干渉縞の位相、振幅の高精度の較正方法、最適な観測方法を確立する目的で、バイスペクトラム法による大気位相誤差の較正法の数値実験を開始した。自己較正精度をより高めることが出来る可能性が得られた。またサブミリ波での観測で強力な手段となる可能性のある多周波像合成法の数値実験を開始した。平成3年度に予定している1300μmでの試験的な干渉計観測のデ-タとの比較検討を行なって行く予定である。 5.850μm帯の受信機開発・製作を行った。850μm帯、1300μm帯超伝導素子製作用マスクの設計を新たに行い、性能向上を目指した。それと平行して周波数4てい倍器を購入し、それを用いた850μm帯の局部発振源の開発を行なった。それら2つの組合せた受信機システムの性能評価を5月に予定している。
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