研究概要 |
有機非線形材料のDNAを用いて第二高調波発生用の導波路を作成し、YAGレ-ザからの第二高調波発生を眼視により確認した。光パラメトリック発振器のための2次元有機非線形DFB導波路を作成するために、MNAの単結晶薄膜を25mmx50mmの大面積にわたり成長できた。また、これを挟み込むための2次元回折格子用DFBをガラス基板の上に作成することに成功した。 波長1.56μmおよび波長0.78μmの2種類の半導体レ-ザの間の光位相同期を実現するために、第二高調波、およびルビジウム原子スペクトルを用いた光リンクを試作し、その動作を確認した。また、光位相同期の精度向上のための実験を行い、帯域134MHz、残留位相誤差分散0.02(radian^2)を実現した。さらに、これらのシステムの基本光源として用いるために、波長1.56μmレ-ザおよび波長0.83μmレ-ザのスペクトル幅をそれぞれ250Hz及び7Hzまで狭窄化することに成功した。また、これらの高コヒ-レントレ-ザのパワ-を増大するために注入同期法によって次段の多モ-ド・高パワ-レ-ザの高コヒ-レント化を試みた。この結果、副モ-ド抑圧比30dB,パワ-集中率99%以上というきわめて優れた値を得ることができた。 以上により光周波数700THzにわたる掃引の基本システムを構築することに成功した。
|