研究課題
試験研究
1.高感度、高精度AEセンサ-の開発本研究では、位置標定用としてまず圧電素子の高感度化のための共振設計を行い、また、計測系における信号伝送損失を最少にし、かつ低雑音化のための回路解析と回路設計を行うことで高感度・低雑音インテグレ-テッドAE変換子の開発を行った。この成果は、今春、共同開発メ-カ-から市販品として市場に出される。2.定量的AE変換子の開発AEの物理量を定量的に検出できるセンサ-として、1ー3結合複合圧電体をベ-スとした縦振動のみを検出するセンサ-の開発を行った。すでに圧電特性の基礎解析が終了し、狭帯域型に於ける高感度化に成功した。今後、広帯域化とAE変換子としての定量評価手法の確立に向けて開発が進められている。3.高速デ-タ収録装置AE原波形解析装置は、高速デ-タ収録装置には、8bit、20MHzサンプリングのA/D変換器を入口とし、一次信号処理に高速DSPを各チャンネルごとに有する分散処理設計を用いた。高速信号処理ア-キテクチュアの開発により割れの発生位置はリアルタイムで表示され、ミクロンオ-ダ-の三次元位置標定が可能になった。また、割れの大きさ、速度などの定量解析は、デ-タ収録後、自動的に行うことが可能である。本装置のソフトウェアは、これまでに研究され蓄積されてきた実験方法や解析方法がオペレ-ションの中に組み込まれ、知識ベ-スとしてこの分野の研究に大きな蓄積となり、材料研究者にとって、各種材料の微視破壊の研究の大きな力となることが期待される。この成果は、本年中に、共同開発メ-カ-から市販装置として市場に出される予定である。
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