研究課題/領域番号 |
01850033
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
杉村 延広 神戸大学, 工学部, 助教授 (80135813)
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研究分担者 |
真鍋 圭司 神戸大学, 工学部, 助手 (90209677)
森脇 俊道 大阪大学, 工学部, 教授 (00031104)
岩田 一明 大阪大学, 工学部, 教授 (30031066)
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キーワード | 超精密微小切削 / 難削材 / 複合材 / 2次元切削 / 走査型電子顕微鏡 |
研究概要 |
難削および複合材料の超精密微小切削機構の解明を目的として、本年度行った研究をまとめると以下のようになる。 1.走査型電子顕微鏡(SEM)内超微小2次元切削装置の設計開発 走査型電子顕微鏡内で、超微小切込み(0.1μm以下)、極低速(1-10μm/min)の加工条件で2次元切削を行う加工装置の設計を行った。また、本装置の試作、開発を行い、SEMの観察試料室へ組み込み、切削実験の実現可能性を検証した。 2.切削装置の性能試験と評価 切削装置の送り運動精度、圧電素子による切込み設定装置の精度と分解能、工具と被削材間の直線運動精度の計測と評価を行い、試作開発した装置が所定の性能および機能を満足することを確認した。また、単結晶材料の予備的な切削実験を行い、SEMによる超微小2次元切削の直接観察が可能であることを確認した。 3.複合材料の超微小2次元切削過程の観察 アルミニウムを母材とする炭素繊維強化金属(FRM)の2次元微小切削実験を行い、FRMにおける強化繊維の形状、寸法および配列方向が切りくず生成機構に与える影響の観察を行った。また、同時に仕上げ面性状および切削力の測定も行った。この結晶より、繊維の方向が切りくず生成過程、仕上げ面性状および切削力に対して、大きく影響することが明らかとなった。 4.超精密平面加工機による超微小高速切削過程の解析 フライカッティング方式による超精密平面加工機を用いて、ダイヤモンド工具によるFRMの超微小高速切削に関する予備的実験を行った。この結果、FRMの超精密切削加工の可能性が示された。
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