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1989 年度 実績報告書

超安価なミッシュメタルー鉄ーボロン急冷薄帯磁石の異方性化とプラスチック磁石への応用

研究課題

研究課題/領域番号 01850063
研究種目

試験研究

研究機関九州工業大学

研究代表者

山崎 二郎  九州工業大学, 工学部, 教授 (40108668)

研究分担者 大森 賢次  住反金属鉱山(株), 中央研究所, 主任研究員
キーワード希土類磁石 / 異方性 / プラスチック磁石 / 急冷薄帯
研究概要

ミッシュメタルー鉄ーボロン急冷薄体の異方性化をはかるため希土類としてNdを使用し、急冷速度を制御することにより磁化容易軸の配向化を検討した。その結果、以下の諸点が明らかになった。
(1)急冷速度に関係する諸パラメタ-の中で、急冷時の溶湯の温度が磁化容易軸の配向に関与する最も重要な制御パラメタ-である。急冷時に回転ロ-ルに接触しない急冷薄体自由面では、溶湯温度を融点より約200℃程高く保持すると、分散が3°以内のほぼ完全な磁化容易軸の薄体面垂直方向の配向が得られる。それ以上の溶湯温度の上昇で配向度合は低下する。一方、回転ロ-ルにより直接急冷されるロ-ル面では、溶湯温度が高い程、配向度が上昇する。
(2)配向層の厚みは、自由面で15μm、ロ-ル面で5μm程度であり、中心部で配向度は劣化する。
(3)Ta、Zrの第4元素の添加は磁化容易軸の配向度を改善する。Taは特にロ-ル面で、Zrは自由面での配向化に顕著な効果をもたらす。
(4)磁化容易軸の配向に伴い、結晶粒が粗大化し磁気特性が劣化する傾向がある。硬質磁気特性の向上には、結晶粒界の制御が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.Yamasaki,A.Furuta,Y.Kirokado: "Anisotropic NdーFeーB meltーspun magnets" IEEE Transaction on Magnetics. 25. 4120-4122 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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