研究課題/領域番号 |
01850072
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
板野 肯三 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (20114035)
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研究分担者 |
清木 康 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (10169956)
井田 哲雄 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (70100047)
和田 耕一 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (30175145)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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キーワード | 計算機ア-キテクチャ / 並列処理ア-キテクチャ / ポリプロセッサシステム / 並列処理言語 / 並列処理アルゴリズム |
研究概要 |
研究代表者らは、非数値処理向きの並列処理の効果的なプログラミングの手法を確立することを目的として、メッセ-ジ結合型のプロセッサであるトランスピュ-タを複数個結合したコンピュ-タシステムをハ-ドウェアレベルでの実行環境のベ-スとして試作し、複数のプロセッサを効果的にプログラムできる並列処理向きの言語のプロトタイプを設計試作した。並列処理の計算モデルは、メッセ-ジによる単純な同期方式のみでは並列プロセス間のきめ細かな同期やスケジュ-ルが制御できないので、共有メモリ型のモデルも取り入れて、遅延制御と先行制御を組み合わせている。具体的には、プロセッサ64個のシステムを実現した。さらに、メッセ-ジ通信型のモデルとは別に、共有メモリ型のモデルに関しても具体的なア-キテクチャを設計して、シミュレ-ションによって、総合的に評価を行った。 並列処理の非数値処理の応用としては、ハ-ドウェアの論理回路のシミュレ-タと、コンパイラの意味処理部を用いることにした。論理回路のシミュレ-タに関しては、ハ-ドウェアの基本概念をプロセスとして抽象化してメッセ-ジで結合する形で表現し、これをトランスピュ-タ上に分散する。コンパイラの意味処理部に関しては、適当な構文単位に意味処理を分解してプロセスを生成し、このプロセス間をストリ-ムで結合して、並列処理を行うモデルを考察し、この方式で設計された意味処理器を共有メモリ型のプロセッサ上に分散して実行するシステムを実現し、シミュレ-ションを行って、評価を行った。
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