研究課題/領域番号 |
01850074
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢島 脩三 京都大学, 工学部, 教授 (20025901)
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研究分担者 |
川久保 和雄 福山大学, 工学部, 助教授 (10186067)
荻野 博幸 京都大学, 工学部, 教務職員 (40144323)
石浦 菜岐佐 京都大学, 工学部, 助手 (60193265)
高木 直史 京都大学, 工学部, 助手 (10171422)
平石 裕実 京都大学, 工学部・, 助教授 (40093299)
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キーワード | 論理設計検証 / タイミング検証 / 論理シミュレ-ション / 記号シミュレ-ション / 論理設計 / 非同期式順序回路 / ハザ-ド |
研究概要 |
時間記号シミュレ-ションによる論理設計検証システムに関して、本年度はと主として時間記号シミュレ-ション本体の開発を行なうとともに、さらに効率的な検証を可能にするために、論理設計検証手法、記号シミュレ-ション手法、及びシミュレ-ションのグラフィクス・インタフェ-スに関する研究を行った。 (1)論理設計検証アルゴリズムの研究 シミュレ-ションの結果解析のためのアルゴリズムとしてイベント木の照合を行なう方法を開発した。また、被検証システムの期待される動作を記述する方法として、正則時相論理を用いる方法を検討した。 (2)記号シミュレ-ションのアルゴリズムの研究 時間記号シミュレ-ションの論理演算部分で必要になる論理式の整理、簡単化を効率良く行なう方法として、共有二分決定グラフ表現を用いた論理関数の操作法の研究を行なった。さらに、シミュレ-ション結果の理解しやすい表示を得る方法として、論理関数の最小化、素項の生成法に関する研究を行なった。 (3)時間記号シミュレ-ション・ソフトウェアの開発 以前に作成した実験プログラムをもとに、デ-タ構造やコ-ディング法の検討を行ない、本格的な時間記号シミュレ-タを開発し、100ゲ-ト規模の回路のシミュレ-ションに成功した。また、これまでのアルゴリズムでは処理効率の悪かったフィ-ドパックル-プを含む回路のシミュレ-ションの手法として、符号化時間記号シミュレ-ションというアルゴリズムを開発した。 (4)論理設計検証システムのグラフィック・インタフェ-スの研究 グラフィック表示装置に関しては、マルチコンピュ-タ・マルチスクリ-ン(MCMS)グラフィック・システムと、時間記号シミュレ-タが実現されているワ-クステ-ションの間の通信方式の研究を行なった。
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