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1991 年度 実績報告書

半導体レ-ザ高速掃引法による微量大気ガス濃度測定法

研究課題

研究課題/領域番号 01850091
研究機関岡山大学

研究代表者

古賀 隆治  岡山大学, 工学部, 教授 (20027147)

研究分担者 佐野 博也  福山大学, 工学部, 教授 (10033143)
小坂 恵  岡山大学, 工学部, 教務員 (00170233)
キーワード大気 / メタンガス / 濃度 / 実時間 / 非接触 / 長光路 / シンチレ-ション / 半導体レ-ザ
研究概要

本研究の目的は、大気中メタンガスの空間平均濃度を数秒間程度の時間分解能で、実時間、非接触、その場測定できる実用装置を開発することである。最終年度の平成3年度は、設計・製作を完了した装置について、野外での計測実験を行い、運用方法の開発を行うことを主とした研究を行った。
[屋外測定のための計測装置の完成]
前年度(平成2年度)に試作を行った装置は小型軽量化を目指し、高い精度が要求される光学ヘッドを極力小型・軽量化することを考えた設計を行った。しかし野外運用試験の結果、直射日光や大気温の突然の喬化によって半導体レ-ザの温度がシステムとしての許容限界である10mKを越えて変動し、その結果測定精度が上がらないという不測の事態に陥った。このシステムは、赤外検出器を1つだけしか用いないものであったが、この欠陥を救うために赤外検出器をもう1つ追加し、複光束方式に変更した。この方式は従来から報告者らのグル-プで研究を行い、実績を積んだものである。ただ先の単光束方式に比べ光学部の形状、寸法、重量が大きくなる欠点を有する。屋外に持しての試験の結果、安定性は十分であった。
[水田における実地試験]
稲から放出されるメタンガスの濃度が最も多いとされる6月末から7月初、9月初および比較対象として稲の全く生育しない3月に、水田にて計測を行った。この年の梅雨は例年になく荒々しい天候が繰り返され、6月〜7月に予定された4回の野外計測のうち2回は20m/sを越える突風瞬間的なシャワ-に襲われ、計測は全く不可能であった。しかし、機器装置は全く損傷を受けず、期待以上の耐候性を発揮した。それ以外の計測では、高い時間分解能により水田におけるメタンガス濃度の日変化、特に太陽直射による地温上昇とそれにつれての濃度の追従など、従来は不明であった事実が見出された。

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公開日: 1993-03-15   更新日: 2016-04-21  

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