研究課題/領域番号 |
01850098
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中武 一明 九州大学, 工学部, 教授 (70037761)
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研究分担者 |
副島 俊二 三井造船(株), 船舶海洋基本設計部, 課長補佐
玉島 正裕 (株)西日本流体技研, 取締役
上田 耕平 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (40037859)
梶谷 尚 東京大学, 工学部, 教授 (80010693)
新開 明二 九州大学, 工学部, 助教授 (10112301)
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キーワード | 船 / 自航推進性能 / 算定法 / 波 / 粘性 |
研究概要 |
研究の初年度にあたる今年度は、主に波流れの計算に力点を置いた。 1.船体表面の粘性流れを計算するプログラムを作成し、Wigley船型のまわりの境界層と伴流分布が求められるようになった。来年度は肥大船まわりの粘性流れを求めるように改良しなければならない。 2.船の推進性能を算定するための、波なしと仮定した場合と波ができると仮定した場合の推進性能プログラムを開発して、計算を行い、Wigley船型の自航試験結果と比較検討し、造波現象が推進性能にどのような影響を与えているか、さらに相互干渉のメカニズムが解明された。来年度は、粘性流れの計算をこのプログラムの中に取り込んで、全ての計算が完結するように努力したい。 3.Wigley船型の自航試験および伴流計測、表面圧力計測を行い有用なデ-タを得た。これらの結果を計算結果と比較し、良い一致を示すことを確かめた。 4.渦格子法と境界層計算とを組合せたプロベラ理論を基にして、模型プロペラから実船スケ-ルのプロペラの性能まで推定できるプログラムを作成した。来年度は、これらの成果を簡易プロペラ理論に取りこむことを考えている。 5.波流れの計算のために開発したランキン・ソ-ス法(九大法)は、精度が良くて簡単な計算法であり、斜航船体まわりの流れの計算にも応用できることが確かめられた。 6.来年度は、粘性流れの計算法の改良と共に、推進性能計算プログラムを完成させ,肥大船の自航試験結果と比較検討して、算定法を完成する予定である。
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