研究課題/領域番号 |
01850101
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤野 陽三 東京大学, 工学部, 助教授 (20111560)
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研究分担者 |
米田 昌弘 川田工業(株), 技術開発室, 主任研究員
篠 泉 足利工業大学, 助教授 (20178875)
磯部 雅彦 東京大学, 工学部, 助教授 (20114374)
ベニート ハ゜チェコ 東京大学, 工学部, 助教授 (90199456)
伊藤 学 東京大学, 工学部, 教授 (00010661)
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キーワード | 同調液体ダンパ- / TLD / 非線形波動 / 振動制御 / 水平振動 / ねじり振動 |
研究概要 |
同調液体ダンパ-(TLD)のモデル化と検証を行った。主な内容は (a)非線形波動シミュレ-ション法を開発し、砕波が生じない範囲であれば、実験値と十分整合的であることを確認した。 (b)TMDアナロジ-によりTLDの等価質量、減衰、ばね定数を決定する方法を開発した。この方法を、振動台実験により求められていたベ-スシアカに適用し、等価質量、減衰、ばね定数を具体的に求めた。これをベ-スにTLDの特性、とくに振幅依存性を明らかにした。 (c)構造物ーTLD系の応答解析を非線形波動シミュレ-ションを用いて実行し、制振効果を確認し、実験をも行ない検証した。 (d)回転運動に対するTLDのモデル化を非線形波動理論をベ-スに行ない、開発されたモデルの有効性を実験的にも確認した。 (e)回転振動する構造物にTLDを付加させたときの制振効果を、(d)で開発したモデルを用いて数値的に検討した。TLDの回転質量が構造物の回転質量に比べかなり小さく(0.1%以下)でも高い制振効果が得られることを示した。 (f)TLDの液体動揺の減衰を向上させることを目的として、液体表面に浮体粒子をのせるアイデァを提案した。その効果を実験的に検討し、浅い液体の場合は有効であるが、深い液体の場合はあまり効果が高くないことを示した。 である。
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