• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

若材令時におけるRC構造の累積損傷評価法

研究課題

研究課題/領域番号 01850107
研究種目

試験研究

研究機関東京大学

研究代表者

前川 宏一  東京大学, 工学部, 助教授 (80157122)

研究分担者 小沢 一雅  東京大学, 工学部, 助手 (80194546)
上田 多門  東京大学, 工学部, 助教授 (00151796)
キーワード累積損傷 / 硬化収縮 / 沈下ひびわれ / 水和反応 / 引張剛性
研究概要

環境作用およびコンクリ-トの沈下・収縮により、打設直後から材令3日までに導入される初期欠陥を定量評価する試験方法の確立を図り、対象として、ノッチを有する無筋コンクリ-トおよびRCスラブのかぶり部コンクリ-トの累積損傷過程の定量評価に必要な試験方法を開発した。本年度の研究成果を以下に纏める。
1.初期材令(1〜7日)時に、一旦、剛性曲げ試験により無筋コンクリ-ト破壊プロセスゾ-ンを導入し、その後、水和反応が継続するように標準養生を行い、20日後に再度、ひびわれ開口変位の測定を行った。その結果、一旦、応力により導入された微視的欠損も、セメントの水和反応により回復することが判明した。
2.RCスラブのかぶりコンクリ-トに、風、熱、および赤外線を照射して種々の環境条件を再現する環境試験装置を作製した。さらに、コンクリ-トの硬化・乾燥収縮と骨材沈下が同時に発生する条件を与えることで、かぶりコンクリ-トへの、累積損傷の促進導入方法を確立した。
3.供試体かぶりコンクリ-トに導入された累積損傷を定量評価する試験方法として,RCスラブの純引張試験を行い、鉄筋の自由伸びを拘束する、被りコンクリ-トの引張残存応力を抽出する方法を見出した。
4.配合および環境条件を変化させたRCスラブおよびはり供試体で、累積損傷を評価した結果、累積損傷に及ぼす、ごく初期の骨材沈下の影響は相対的に大きいことが認識された。さらに、水和反応による損傷の回復は、欠損導入レベルと水和反応度の2者で定量化すべきことが実験より示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] TANGTERMSILIKUL,S.,and MAEKAWA,K.: "Deformational Model for Solid Phase in Fresh Concrete under Compression(Single Materials)" コンクリ-ト工学年次論文報告集. 第11巻第2号. 679-684 (1989)

  • [文献書誌] 下村匠,三島徹也,佐藤文則,前川宏一: "沈下および収縮によるかぶりコンクリ-トの初期欠陥とRC部材の構造挙動" 1990年コンクリ-ト工学年次講演会.

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2017-10-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi