研究課題/領域番号 |
01850121
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
土屋 義人 京都大学, 防災研究所, 教授 (90025883)
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研究分担者 |
安田 孝志 岐阜大学, 工学部, 教授 (10093329)
山下 隆男 京都大学, 防災研究所, 助手 (30111983)
河田 恵昭 京都大学, 防災研究所, 助教授 (10027295)
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キーワード | 海岸侵食 / 侵食制御 / 海浜変形 / 安定海浜工法 / ヘッドランド工法 / 海浜の安定化 / 大潟海岸 |
研究概要 |
本年度の研究成果を分担課題ごとに要約すれば、次のとおりである。 1)海岸侵食制御法の適用性の実験および現地海岸への適用 大規模な構造物による海岸侵食の制を法として、安定海浜工法を適用した場合の海浜変形と安定海浜の形形成過程について実験的研究を行った。ヘッドランドの構造をいかに造るかが問題であるが、安定海浜の形成を確かめることができた。一方、現地海岸では現在試験施工が若干遅れているので、ヘッドランド周辺における海浜流と安定海浜の形成過程における海浜流および漂砂の変化を数値シミュレ-ションにより検討し、ヘッドランドの構造との関係を明らかにした。 2)安定海浜群も形成予測 昨年度構築した3D海浜変形予測モデルにより、安定海浜の形成過程に関する実験結果を解析し、漂砂量測を若干修正することにより、かなり現象を究明することができることを見出した。できれば、スケ-ル効果の現点から、3次元海浜変形の現地実験が要望された。一方、1Dおよび2D海浜変形モデルによる安定海浜の形成過程の予測を行ったが、砕波帯内における波浪の取扱いがさらに必要となったので、砕波帯内における波浪の変形モデルについて研究した。その結果、砕波帯における波浪の伝播に伴う海底摩擦、Reynolds応力を導入した波浪の変形モデルを構築した。 また、1Dおよび2D海浜変形モデルにより、大規模海岸構造物による海岸侵食に対して、それが安定化できるための境界条暖の規模、配置について検討した。その結果、安定海浜群の配置に対しては、かなりの自由度があり、後地の利用と関係させて、海岸線の線形構造を定めるべきであることがわかった。
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