研究課題/領域番号 |
01850124
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加来 照俊 北海道大学, 工学部, 教授 (40001135)
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研究分担者 |
萩原 亨 北海道大学, 工学部, 助手 (60172839)
藤原 隆 北海道大学, 工学部, 助手 (50109493)
中辻 隆 北海道大学, 工学部, 講師 (60123949)
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キーワード | 動画像処理システム / 交通流パラメ-タ / デジタル画像処理 |
研究概要 |
ビデオ画像に記録された空間的輝度値の変化を利用した動画像処理を用いた交通流計測システムを開発した。ビデオ画像を用いた動画像処理による計測は、従来の計測に比較して柔軟で高度な情報収集機能を果たすことができる。しかし、デ-タ量が膨大であり、これまで大型の画像処理システムがなければ解析が不可能であった。 今年度開発した動画像処理システムの大きな特徴は、VTR装置の制御・画像処理・デ-タ解析等の連続的な処理をパソコンにより可能とした点にある。道路の車線に沿ってサンプル点を網目状に配置し、各点の空間的輝度値変化から車両の存在の検出を行った。パソコンにより制御される内容を以下に示す。 a)画像再生装置の制御:ビデオ画像は、毎秒30枚のフレ-ムにより構成されている。動画像処理においてビデオ画像のフレ-ム番号を処理システム全体の時間軸とするためフレ-ム番号をコ-ド化する必要がある。本システムでは、タイムコ-ドジェネレ-タにより画像のコ-ド化を行った。 b)画像処理装置の制御:ビデオ画像は、画像処理装置によりデジタル化されパソコンのメモリに取り込む。この画像処理装置はビデオ信号をRGB信号に分離し、それぞれ256階調の輝度値に変換する能力を有する。メモリに取り込まれた画像の輝度値を必要な型式に処理し、外部記憶装置に記録する。 道路の空間的な輝度値を測定することにより車両の移動状況を識別するシステムを開発した。しかし、複雑な道路空間での計測を考えるならば、本システムの車両の認識に関するアルゴリズムは決して十分とは言えなかった。来年度においては、本システムにより交差点における種々の交通流パラメ-タを計測する。また、同時に画像処理による車両の認識に関して、新たなアルゴリズムの開発を行なう。
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