研究課題/領域番号 |
01850129
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市工学・衛生工学
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研究機関 | 長岡工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山口 肇 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (00042747)
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研究分担者 |
岩田 実 長岡工業高等専学校, 工業化学科, 助教授 (80042753)
佐藤 和秀 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (80113398)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | 雪処理 / 雪輸送 / 管内輸送 / 高速空気流 / ジェットポンプ / コンプレッサ / 吸引輸送 / 圧送 |
研究概要 |
パイプやホ-ス等の輸送管による雪輸送は、大型除雪機械による除排雪が不可能または因難な狭い場所や屋根雪の処理を効率よく且つ容易にすることが可能であり、このような雪輸送システムの完成は雪国の活性化に大いに寄与するものと思われる。 本研究では、輸送管内の高速空気流による雪の輸送方式の解析に重点をおいた。高速空気流はタ-ビンポンプからの水で駆動される混気ジェットポンプの負圧を利用して発生させた。輸送メカにズムは空気流による引きずりと吸引との相乗効果と考えられる。駆動水と輸送される雪との重量比は約2:1であったが、ポンプ内での両者の混合、熱交換によって水温が0.1℃以上では完全に融雪され、本方式の融雪を意図する雪処理システムへの応用が有望である。混気ジェットポンプの正圧を利用した輸送方式についても実験・考察を行った。 水の確保が因難な場合を想定し、高速空気流の駆動力にコンプレッサからの高圧空気を利用する方式なついても実験・検討した。この方式は混気ジェットポンプの場合に比して吸引力が劣るため、雪輸送能力は混気ジェットポンプの約40%となる。この方式による輸送距離の延長はコンプレッサと輸送管の組合せの単純な直列接続によって容易に実現する。延長による駆動力の分散は管内風速を大きく保つ上で極めて有利である。 輸送管内の雪の閉塞防止には管内風速を大きく保つことが有効であり、概ね20m/s(混気ジェットポンプ方式)および30m/s(コンプレッサ方式)以上が望ましい。湿雪の輸送量は管内ヘの送り込み方法に影響されるが、数cm程度の一様な粒状とした雪を管内風速の安定した領域(輸送管端から管径の数倍程度内側)への投入が望ましい。雪質の変化に対応可能な送り込み方式の開発が急務であり、これを目的とする実験を継続中である。
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