研究課題/領域番号 |
01850157
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
真鍋 健一 東京都立大学, 工学部, 助教授 (10145667)
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研究分担者 |
井上 総一郎 (株)東測研究所, 代表取締役社長
川田 誠一 東京都立大学, 工学部, 助手 (20152960)
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キーワード | 板材成形 / 深絞り / 適応制御 / 変圧しわ抑え / フランジしわ / 深絞り限界 / 肉厚分布 / 材料特性の同定 |
研究概要 |
本年度は以下の3項目について検討を進めた。 (1)高速適応制御深絞り装置の設計・試作(真鍋、川田、井上) 本研究の成否の鍵を握る装置関係は分担者が協議を重ねて、塑性加工、制御理論ならびにコンピュ-タ制御機械の面から、装置構成、構造、仕様を決定した。その結果、油圧サ-ボ方式から近年の高性能化が著しいサ-ボモ-タを用いる機械式に変更した。油圧方式に比べ、装置の小型化、位置制御の高精度化及び低騒音化が可能となった。負荷能力は10tfとして、できるだけ実用加工速度に近づけるためパンチ速度は最大1000mm/min、最大パンチ径は50mmまで取付けられるようにした。設備備品として計上していた適応制御深絞り装置(本体)は上記仕様を満たすものが12月上旬にすでに納品され、現在は本体以外の周辺装置、深絞り用金型等の設計・設作を進め、一部組立作業に取りかかっている。関連して、コンピュ-タ制御で重要なA/D、D/A等のインタ-フェイスは高速、高精度で信頼性の高い市販売を購入した。 (2)制御用ソフトウェアの開発・改良(真鍋、川田) 加工速度の高速化を達成するためには装置本体の高速化だけでなく、制御用ソフトウエアの高速化も必須条件となる。見直しを行った結果、従来のBASIC言語では高速化に対応できないと判明したため、基本的にはすべてのソフトウエアを高速で構造化しているC言語に置き換えることにした。その検討用に「Quick BASIC」、「Quick C」ほかの最新バ-ジョンを購入した。目下、制御プログラムの変更作業中であり、内容によっては従来の十倍の高速化が図られている。 (3)適応制御深絞りの予備実験(真鍋) (1)、(2)と並行して、低速の現有機を用いた高精度適応制御の検討を行った結果、r値同定精度の向上策が必要でありその改善が課題となった。
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