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1989 年度 実績報告書

酸化物分散強化合金の拡散接合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01850167
研究種目

試験研究

研究機関大阪大学

研究代表者

中尾 嘉邦  大阪大学, 工学部, 教授 (20029086)

研究分担者 篠崎 賢二  大阪大学, 工学部, 助手 (70154218)
西本 和俊  大阪大学, 工学部, 助教授 (60112017)
キーワード酸化物分散強化合金 / メカニカルアロイング / 液相拡散接合法 / 機械的性質 / 高温強度 / 液相消滅過程
研究概要

本年度は、鉄基の酸化物分散強化合金であるMA956合金(Fe-19%Cr4.5%AI-0.5%Y_2O_3)に対して液相拡散接合法を適用するため、本接合法に用いるインサ-トメタルの開発を行なった。そして、それの接合特性を調べるため、液相消滅過程、、合金元素の均一化過程、酸化物の分散状況、硬さ分布及び機械的性質の検討を行なった。また、開発したインサ-トメタルの組成の表面合金化を電子ビ-ム真空蒸着法により予備的に検討した。得られた結果を以下のように要約する。
1.MA956合金に7%Si及び1%Bを複合添加した融点1416Kのインサ-トメタル(IM-7)を開発し、これを用いて液相拡散接合を行なった結果、接合欠陥のない接合継手が得られた。
2.IM-7を用いた接合継手においては、接合温度1503及び1563Kて。接合時間2.16ksにおいて等温凝固は終了し、母材中の合金元素及び濃度はほぼ均一化し、また母材及び接合層間での硬さ分布もほぼ均一化することがわかった。
3.1563Kx2.16Kの接合条件で接合した接合継手の機械的性質は、923Kにおいて母材破断を起こし、高温引張強さに関しては良好であったが、室温においては引張強さは、母材並みであるものの、延性が極めて低いことがわかった。
4.室温における引張試験及びシャルピ-衝撃試験の破面解析結果より、多数のボイドやAI系の酸化物により平滑波面が形成されこれにより室温での延性が劣化したものと推察された。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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