研究課題/領域番号 |
01860001
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
斎尾 乾二郎 東京大学, 農学部, 教授 (80011831)
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研究分担者 |
吉田 智彦 九州大学, 農学部, 教授
高野 泰 東京大学, 農学部, 助手 (40012009)
松崎 昭夫 東京大学, 農学部, 助教授 (50107405)
上村 賢治 東京大学, 農学部, 助教授 (60012043)
武田 元吉 東京大学, 農学部, 教授 (90134501)
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キーワード | エキスパ-トシステム / 遺伝質源情報 / 画像解析 / 育種体系 / 選抜システム / 画像デ-タ |
研究概要 |
本研究は(1)各種作物、家畜の育種体系の整理、(2)画像処理技術等の育種への応用、(3)以上を総合した種育エキスパ-トシステムの構築、を柱に構成されている。(1)について、家畜育種、イネ育種、ダイズ育種、ムギ育種、トウモロコシ育種、サツマイモ育種、野菜育種、組織培養を利用した育種などの場面で豊富な現場経験をもつ各分担者によって、既存育種作業の体系化が行なわれた。この体系化を通してどの様な場面でエキスパ-トシステムを現実的に想定可能であり、まだどの様な場面をエキスパ-トシステムに組み込むことが最も有効であるかなどの点が次第に明らかにされている。 一方、(2)について、ハイパ-メディアCAI、群落バイオマス非破壊モニタリング、群落3次元計測、オオムギ縮緬しわの画像による評価、色評の機械評価、ダイズ草姿評価など育種に関連するさまざまの技術開発が各分担者によって進行している。とくに本研究の特徴である画像デ-タの取扱いについて多くの取り組みがなされている。その中の一部はほぼ実用段階にあり、直接エキスパ-トシステム開発に応用可能なものある。 現在(1)、(2)によってもたらされた知識、情報をもとに本研究の目的である育種のためのエキスパ-トシステムを具体化する作業が開始しているが、とりわけ曖昧で経験的判断が多い育種の場面でファジ-理論の応用の有効性が検討されている。 本研究は、立場、専門が大きく異なる研究者によって構成されているが、これまで合計5回にわたる研究打ち合せ会議などを通して行なわれた話題提供、意見交換によって初めてエキスパ-トシステムという学際的協力が必要な対象へのアプロ-チが可能になったといえる。
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