研究課題/領域番号 |
01860010
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小島 邦彦 東北大学, 農学部, 教授 (70005669)
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研究分担者 |
在原 章公 ホクレン農業総合研究所, 育種研究所, 研究主任
岡村 正愛 キリンビール, 植物開発研究所, 研究主任
横田 聡 東北大学, 農学部, 助手 (60220555)
菅原 和夫 東北大学, 農学部・附属農場, 助教授 (20005672)
三枝 正彦 東北大学, 農学部・附属農場, 助教授 (10005655)
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キーワード | オオムギ / コムギ / ニンジン / イネ / アルミニウム / 培養細胞 / ストレス選抜 / 酸性土壌 |
研究概要 |
(1)オオムギ(K16系統),コムギ2品種,イネ合計4品種を供試し幼植物の水耕栽培におけるアルミニウムの濃度試験を試みたところ,オオムギはイネやコムギ(品種IAS)に比してAlに対する感受性が高く0.1mMの濃度で、対照区の40%の根の生育を示すにすぎなかった。 (2)培養オオムギ細胞を1mMのAlイオン含有の固形培地下でストレス選抜し、Al耐性を調べたところ、50%生育阻害のAl濃度は、0.7mMでアリ、非選抜細胞の同じく0.26mMより明らかに高い値を示し耐性であることがわかった。 (3)Alストレス選抜並びに非選抜両オオムギ培養細胞を再分化し、再生植物体から得られた種子を、川渡黒ボク土壌に播種して生育を比較した。選抜系統の種子は、非選抜系統またはオリジナル種子に比して、とくにリン酸無添加の石灰添加区において良好な生育を示した。 (4)酸性土壌を想定した培地を用い、ニンジン品種MS4寸の培養細胞からアルミニウム耐性変異株を選抜した。選抜培地はPH4.0とし、リン酸を0.1mMに減じ、塩化アルミニウムを添加することでアルミニウムをイオン状に保持し、調製した。このような条件下で(アルミニウムイオン0.5〜1.0mM)282個の耐性細胞魂が、選抜された。このうち、7個の細胞魂から再分化した28個体のニンジンから、自殖により種子が得られた。種子を発芽させた幼苗による水耕試験の結果、これらの種子にアルミニウム耐性が確認された。
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