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1989 年度 実績報告書

生理活性物質を利用したエゾマツ虫害防除法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 01860017
研究種目

試験研究

研究機関東京大学

研究代表者

片桐 一正  東京大学, 農学部, 教授 (60211158)

研究分担者 名倉 茂広  信越化学工業, 合成技術研究所, 研究員
森 謙治  東京大学, 農学部, 教授 (20011843)
渡辺 定元  東京大学, 農学部, 教授 (30182918)
高橋 郁雄  東京大学, 農学部, 助手 (70012086)
古田 公人  東京大学, 農学部, 助教授 (80143402)
キーワードエゾマツ枯損 / ヤツバキクイムシ / 集合フェロモン / 抗集合フェロモン / 誘殺 / 土場
研究概要

主要研究項目は次のとおりである。
1.伐採にともなう虫害枯損の発生環境の解析
2.集合フェロモンを使用したトラップによる枯損発生の防止
3.抗集合フェロモンの野外効果実験
伐採にともなう虫害枯損の発生環境は23か所の土場を中心に、その周辺の林分について解析を行った。その結果、面積が大きい土場で、その周辺にはエゾマツが多いところの枯損率が高いこと、土場から離れるほど枯損は少なくなることなどが判明した。枯損が発生した場合は、枯損木を伐倒・搬出すると翌年の枯損発生率は高くなった。
土場にフェロモントラップを設置すると、その周辺の枯損の発生率は有意に低下した。フェロモントラップを使用することにより、枯損の発生を抑制できることは確実である。効率のよいフェロモントラッブを開発するには、フェロモン、ディスペンサ-、トラップについて検討する必要があり、今年度は既存のトラップについて比較した。
集合フェロモントラップから10m離れたところに抗集合フェロモンディスペンサ-を設置すると捕獲数は減少した。しかし、成虫が侵入した直後の丸太、あるいは伐倒直後の丸太の周囲に抗集合フェロモンディスペンサ-を設置することでは、その後の穽入固体数を少なくすることはできなかった。なお、抗集合フェロモンは2か月間野外に放置されても有効成分が分解することはなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Furuta,Kimito: "a comparison of endemic and epidemic populations of the spruce beetle(IPS typographus japonicus Niijima)in Hokkaido" Journal of Applied Entomology. 107. 289-295 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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