研究課題/領域番号 |
01860019
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
伏谷 賢美 東京農工大学, 農学部, 教授 (80014950)
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研究分担者 |
内田 建治 ミサワホーム株式会社, 生産部木質生産課, 主事
安藤 直人 株式会社ミサワ総合研究所, ファニチャー開発室, 室長
岡部 敏弘 青森県工業試験場, 研究員
中村 昇 東京大学, 農学部, 助手 (30180384)
佐藤 敬一 東京農工大学, 農学部, 助手 (90178723)
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キーワード | グレ-ディング / アコ-スティック・エミッション / AE / 木材含水率 / 木材 / 木質材料 / 非破壊検査 / NDT |
研究概要 |
1.応力波法・打撃法のヤング率測定による素材のグレ-ディングは有効であるが、節等の欠陥を含んだ材については検討を要する。たわみ法の場合は節を含んだ材にもある程度効果があり、また、AEを行うための負荷により同時に測定ができるので有利である。 2.駆動ロ-ラ-による3点曲げエッジワイズのグレ-ディング・マシンのスパン中央集中荷重点の引張側にロ-ラ-型AEセンサ-を設置し、破壊レベルの約15%の負荷応力でのベイマツのAE計数とたわみを測定した結果、AEによって、節、割れ、目切れの欠陥の検出とその評価が可能であり、ヤング率との併用で信頼性の高い強度評価が可能であった。 3.ファンクションシンセサイザ-とパ-ソナルコンピュ-タとオ-トデジタイザ-をGPIBケ-ブルで接続し、さらに、FFT等のソフトウェアを開発し、TDR法による木材含水率の測定の可能性を検討するための、木材の誘電率測定システムを完成した。 4.接着不良合板から発生するAEについて調べ、300kHzハイパスフィルタ-を介することにより、裏割れからのAEを除去し、接着不良部のAEを分離することができた。さらに、実大合板(900X1800mm)用の自動送り曲げ試験機に合板を通し、接着不良部がロ-ラ-型センサ-を通過する際に顕著なAEの発生が認められ、合板の接着部の検査にAE法が実用可能であることが分かった。 5.AE法を木材および木質材料の工場ライン内に応用する場合は、AE計数率(AEリングダウンカウント率)を計測するのが、雑音に対して良いことが分かった。
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