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1990 年度 実績報告書

タッピング法を用いた実大木材のダイナミック・ポ-タブル・グレ-ダ-の開発

研究課題

研究課題/領域番号 01860021
研究機関名古屋大学

研究代表者

祖父江 信夫  名古屋大学, 農学部, 助手 (50023495)

研究分担者 佐々木 康寿  名古屋大学, 農学部, 助手 (90154004)
都築 一雄  名古屋大学, 農学部, 助教授 (60023438)
竹村 冨男  名古屋大学, 農学部, 教授 (90014919)
木村 志郎  名古屋大学, 農学部, 助教授 (30023443)
キーワードストレスグレ-ディングマシン / タッピング法 / 縦振動 / たわみ振動 / 実大構造材
研究概要

本年度は、計測システムの試作、現場における適用実験、グレ-ダ-知識ベ-スの整理を行った。
1.計測システムの試作:カウンタLSIを用いたポケットタイプの現場型ヤング率測定器を試作した。乾電池による動作が可能であり、単独では固有振動数の計測に、荷重計と組み合せればヤング率の計測が可能である。また、16ビットパソコンとパソコンの背面スロットに挿入する市販のA/D変換ボ-ドを用い、パソコンをヤング率測定器に仕立てる全めの制御プログラムソフトを開発した。試験・研究的な用途やそれほど大量でない商業的なグレ-ディングにも活用できるものである。さらに、ポケットコンピュ-タ制御によるA/D変換方式についてもプログラムの開発を行った。
2.現場における適用実験:開発したシステムを用い、工場での現場測定と林地における丸太への適用を試みた。会話が因難な程度の騒音が著しい製材工場でも、誤動作なく計測ができることが確かめられた。林地における丸太測定では、重量測定の簡便化が望まれた。
3.グレ-ダ-知識ベ-スの整理:木材強度の推定精度を向上するために、推定アルゴリズムの検討を行った。従来ヤング率を単一因子としていたのに対し、比ヤング率(細胞壁実質の性能値)と比重をパラメ-タとした重相関モデルによっても、従来と同程度またはやや推定精度の向上が認められた。
また、開発したポ-タブル・グレ-ダの推定精度をさらに向上させるため、構造材の繊維傾斜を赤外線を利用して計測する方法についても検討を試みた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 祖父江 信夫: "Correction Factors of the Resonance Freguency for Tapering and shear Deformation of a Log in Flexural Vibration" 日本木材学会誌. 36. 760-764 (1990)

  • [文献書誌] 祖父江 信夫: "ポケットEテスタの開発" 木材工業. 45. 14-16 (1990)

  • [文献書誌] 祖父江 信夫: "パソコンと市販のA/D変換ボ-ドを用いたヤング率測定" 木材工業. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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