研究課題/領域番号 |
01860029
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鳥井 清司 京都大学, 農学部, 講師 (40026563)
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研究分担者 |
奥村 博司 富山県立大学, 短期大学部, 講師 (70152436)
竹山 光一 島根大学, 農学部, 助教授 (20032625)
加藤 宏郎 京都大学, 農学部, 助手 (70026566)
加納 敬 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (50026449)
田中 雅史 三重大学, 生物資源学部, 教授 (20024565)
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キーワード | 水理実験 / パソコン / 流量波形 / 電動ゲ-ト / 制御プログラム / 回転数制御 / 波高計 / インタ-フェイス・ボ-ド |
研究概要 |
本研究は、7つの大学の水理実験を担当する9人の研究者が、実験の省力化、計測およびデ-タ収集の自動化、複雑な実験状態のパソコン制御による再現性の確保等を目指して行われてきた。今年度の成果をまとめると以下のようになる。 1.目的流量の発生と精度確認。(京都大学総合農業水利実験場) パソコンからインバ-タに0〜10Vの電圧を与えることによって、0〜60Hzの周波数の電流がインバ-タからモ-タに供給され、対応する回転数が得られる。これによって目的とする流量を発生することができ、従来の高水槽とバルブの開度で所定の流量を得ていたのに比べ、手順が簡単になり、著しい省力化が達成された。流量の精度は電磁流量計で確認された。また、通常は30〜40Hzの周波数で運転され、省エネルギ-にも役立つことが分かった。パソコンからの電圧を時刻とともに増加あるいは減少させれば、任意の流量波形を与えられることになり、将来の不定流実験に大きな展望がもてるようになった。 2.電動ゲ-トによる表面波の発生(三重大学生物資源学部) ゲ-ト板を直線移動させるリニアヘッドとそれを駆動するスピ-ド可変モ-タ、ゲ-ト位置をフィ-ドバックするデジボ-の組み合せによって、任意の周期(5秒よりも長期)任意の振幅(10cm程度以下)がゲ-トに与えられるようになった。これによって水路内で、目的とする波、あるいはサ-ジング現象を再現することが可能になった。 3.大型水槽での実験の簡素化・省力化(東京水産大学) モ-ニング・グロ-リ型越流セキの位置を、サ-ボモ-タで制御し、水面計からの計測値をパソコンに取り込むことにより、大型水槽での水理状態が的確に把握可能となった。従来は、数人のチ-ムが取り組んでいた実験を、計測室からの遠隔磯作で1〜2人で行えるようになった。
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