貯水池群の統合的貯水運用シミュレ-ション等を可能とする情報ネットワ-クセンタのメイン・ホスト・コンピュ-タとしてPC9801ES2と80MBのハ-ドディスクTRUST80SE、ディスプレイを購入した。又、通信実験のためにブック型パソコンPC9801Nと内蔵モデム、及び屋外からのアクセスのためハンディモデムMD24FP4とTNC-24を購入した。 まず、ホスト局にアクセスする回線の多重化を計るため、無線のTNC経由のRBBS用PDSであるWORLI(Ver.11.6)を改良し、RBBSの他に交衆回線用のモデム経由のBBSにも連結可能なサブル-チンを開発付加し、無線・有線に兼用できるようにした。 現在、そのソフトで、少数の友人にオ-プンにして試験的開局を行い、通信面での実験を継続している。現在の所、この試験的開局では、文字化けも殆んどなく順調であるので、現在進行中である各種ソフトの開発と連結することによって、次年度の本格的開局の見通しはついたと言える。その各種ソフトのうち、ダム群の統合的貯水運用シミュレ-ションは、Fortran77で筆者が既に開発ずみであるが、これをTurbo-C用言語に変換し、シミュレ-ション実行中のデ-タを、次年度開発予定のグラフィック化ソフトで、画像標示できるように計画している。貯水運用シミュレ-ションの雨量デ-タは既に打ち込みずみでデ-タ・ベ-ス化を終えた。又、雨量デ-タを多水系の河川流量デ-タに変換するための流域情報プログラムも開発を終えている。次年度には、将来雨量の予測を3ヵ月は可能とするプログラムも開発する予定であるが、これは、過去100年間の日雨量デ-タから非超過確率にもとづき、想定雨量で援用することも考えている段階である。更に、無線によるLAN及び学部内イ-サネット網との連結を実験し、可能性を検討中である。
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