今年度は、昨年度の1回線による試験的開局をふまえて、同時に3回線以上の通信網からアクセスして各回線の制御を同一ホスト(PC9801T)で制御することが可能となり、現在「愛大ネット」と命名した情報ネットワ-クセンタ-を開局し運営している。この本格的開局は、平成3年1月2日からである。このネット局のホストパソコンは、愛媛大学の水利学研究室内におかれており、内線、外線の電話回線網でアクセスすることができ、3月11日現在のアクセス会員数は180人に上っている。また、残りの一回線を切り替え器によって3分岐させ、1つは、もう1台のホストマシンPC9801ESと連結、1つは無線によるRBBS、もう1つは、FAX用に切り替えることにより、実質5回線を実現することができている。現在ダム群シミュレ-ションソフト及び検索用ソフトは、ホストのファイルシステムに載せる事により実現できている。シミュレイションのオンライン可視化には、まだ至っていないので、継続してソフト開発をしていく予定である。このファイルシステムには、愛媛県内の町別色塗り地図、重回帰分析プログラム、気象デ-タなど100種類近くのソフト、デ-タを登録している。副産物としての電子会議室の方が現実の運用において会員の要望がつよく、学生のレポ-ト提出、愛大留学生との英文による交流をする「地球村」会議室、農業問題に関する討論を行う「農業.農学に思う」という会議室、地球環境問題などを討議する「環境問題に思う」という会議室などがよくアクセスされているという現状である。今後、JUNETとか、デ-タベ-スとして豊富なグリ-ントピア計画による肱川流域情報ネットワ-ク他ホストとのゲ-トウェイによる連結もさらに計画していくことにする。
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