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1990 年度 実績報告書

加圧浮上法によるアオコの除去

研究課題

研究課題/領域番号 01860031
研究機関茨城大学

研究代表者

中曽根 英雄  茨城大学, 農学部, 助教授 (70015783)

キーワードアオコ / 加圧浮上 / ミクロキィスティス / 灌漑用水
研究概要

昨年度行った連続式加圧浮上装置における実験では、凝集剤のいずれの種類を使用した実験においても、十分にアオコ除去能力のあることを報告した。しかし、実験装置が大きかったために、実験条件を変更しても前の実験条件で設定したそれぞれの因子が長期間に渡って、浮上槽に残っており、正確な実験ができなかった。本年度は、実験装置の規模そのものは昨年度に比べて非常に小さいものであったが、バッチテストによる実験のため、条件設定が正確に行えるようになった。そこで、本年度購入したフロ-テ-ションテスタ-を使用し、昨年度と同様三種類の凝集剤を用いたアオコの凝集状況と浮上速度の実験を行った。使用した凝集剤の種類は,昨年度と同じ硫酸バンド・PAC(ポリ塩化アルミニウム)・第2塩化鉄である。それぞれの凝集剤の添加量はAI_2O_3 Fe_2O_3として、5〜20mg/lであった。また、加圧水は3.5kg/cm^2に加圧されたものを5〜15%の割合でアオコを凝集させた水に加え、浮上速度を測定した。今回の実験は目視で行ったので、多少不正確な点が残されているが、条件の最も良い時の浮上速度は1.9cm/sであった。この浮上速度のとき、浮上槽の水深を3mとすると、やく3分で底層から表面まで浮上する。いろいろな撹乱要因が存在するとしても、浮上槽での滞留時間を10分程度とれば、アオコフロックは浮上することが、この実験で確認された。したがって、農業用水のように多量でしかも、浄化コストが低廉でなければならないような、アオコを含んだ水の処理には、この加圧浮上法が最も適したものであると思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中曽根 英雄: "浮上分離法を利用したアオコの処理" 水. 32ー5. 21-24 (1990)

  • [文献書誌] Hideo Nakasone: "ON THE REMOVAL OF ALGAE FROM LAKES AND POND FOR IRRIGATIDN WATER" ICID Congress.TRANSACTIONS/ACTES. IーA. 251-261 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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